おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

津軽弁・下北弁

津軽→アンデス→コンドル

暑いですね。こちら本州最北青森県ですが、めちゃくちゃ暑いです。家に引きこもって、空想の翼を広げています。お付き合いください。 少し前ですが、普段は行かないスーパーに行きましたら、野菜コーナーに「マンズナルいんげん」という品種名の、大きないん…

ウイルスと津軽の名字

昨日の拙ブログで、ギリシャ文字のアルファベットXi(クサイ)は、中国の国家主席・習近平氏の名字「習」の、英語表記と酷似していると言うことに触れました。それで、その事に関連して思い出した事があるので、書きたいと思います。 津軽に比較的多い名字に…

漱石と四迷にシンパシー

昨日は標準語の歌を津軽弁の替え歌にすることの難しさについて書きました。中でも、津軽の生活圏には存在しない物を、どのように表現すればいいのか、これは本当に難しい。結論としては、作者の意味したいところをくみ取って、意訳するしかないのではないか…

津軽弁で替え歌を考える際の障壁

全くの偶然でこちらの動画を聞いたところ、大変感動してしまったのです。 www.youtube.com 朝倉さや(民謡日本一)という方の歌唱動画です。「Youtubeで見る」をクリックして、是非お聞きになってみて下さい。 歌っている曲は『木綿のハンカチーフ』で、それ…

「ひとりめ幸せ」という津軽の慣用句

「一人前」と書いて、何と読みますか。普通、つまり標準語的には「いちにんまえ」でしょうね。でも、私の住む青森県では、「ひとりまえ」という読み方も普通にします。意味や使い方は「いちにんまえ」と同じだと思います。 「口だけはひとりまえだ」、こんな…

スズランテープ②

スズランテープについて検索していると、「レコード巻き」という言葉に出会いました。 写真のスズランテープやセロテープなどのように、芯からずらさずに、テープを重ねて巻いていくのが「レコード巻き」です。これに対して、 こちらのPPテープやミシン糸…

津軽弁の助詞「さ」について書くのさ

昨日車を運転していて、何気なくラジオ(RABラジオ)をつけたところ、次のようなパーソナリティーのセリフが、強烈なインパクトを持って耳に飛び込んで来ました。 「鼻穴さ、おど指」 おど指の「おど」とは津軽弁で「父親」のことでして、おど指=お父さ…

一年とも言われない

タイトルの「一年とも言われない」というのは、津軽のお年寄りがよく使う言い回しです。若い人は、津軽生まれ・津軽育ちであっても、きっと意味が分からないだろうと思います。 「一年とも言われない」を私が意訳しますと、「年をとってくると、たった一年で…

にゃんごすたー、強面になる

子供の頃からの習いで新聞は裏、つまりテレビ欄から読み始めます。今日のテレビ欄はどれもこれも視たことがあったり、中には昨日視たばっかりのものだったり再放送だらけ。いくらコロナ禍のせいとは言えヒドすぎると憤慨しながらよくみると、昨日の新聞でし…

家にあれば笥(け)に盛る飯を

タイトルは万葉集にある有間皇子の歌からです。 家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る (家では器に盛るご飯を、旅をしているので椎の葉に盛っている) 今日はお盆のお墓参りをしたのですが、家族がコロナ禍で帰省できないので…

棟方志功は「わだば・・」と言ってないから

まず、津軽弁の「だば」について説明したい。 肯定文中の「だば」を標準語に訳すなら、「なら」ということになると思う。 例1 リンゴ だば く (リンゴ なら 食べる) 例2 おめ だば やれる (お前 なら やれる) 例1は、いくつかの等価の選択肢の中からリン…

駄目と言われても、やっぱり鼻血にはティッシュ

滅多に無いことなのですが、一昨日、鼻血が出ました。それも、夜、お風呂に入っていたときです。体も温まり、そろそろ上がろうかと浴槽から洗い場に出た瞬間、ポタポタと鮮血が床に落ちました。 「あちゃー」と思いましたが、年の功でしょうね、落ち着いたも…

汚い言葉に慣れたり、慣れなかったり 2

昨日の続きです。 日本人が英語を話すとき、ネイティブのまともな大人なら決して使わないような4文字言葉やスラングを平気で使い、回りを面食らわせることがしばしばあるとネットで読んだ。 その理由の一つに、大人になって知った言葉には、子どもの頃から…

今日の私(日記です)

今日は友人Aちゃんと温泉に行ってきました。近場ではなく、ちょっと遠出しました。 最初に『鶴の舞橋(まいはし)』という、津軽地方では有名な観光名所に立ち寄りました。美しい光景でしたが、写真を撮り忘れました。残念です。 『鶴の舞橋』を見ているう…

朝早く目覚めてしまう 2

昨日はNHKのドラマの中で麒麟・川島氏がTシャツを「後ろ前」に着ていることを発見し、なんだか落ち着かない気分だったのですが、今朝の川島氏は白の長袖Tをきちんと着用しており、私は大変あずましかったのです※1。 ※1 あずましいとは、津軽弁・下北…

リンゴの「実すぐり」の「すぐり」とは

四月から無職になって時間と体力が余っているので、知り合いのリンゴ畑にお手伝いに行ってみました。今、津軽地方のりんご園で盛んに行われているのは、「実すぐり」という作業です。 私は初めての経験なので、出来るかどうか不安だったのですが、なんとかな…

二回目の蔦沼

先週の土曜日は、蔦沼というブナの若葉が美しい森を歩きました。あんまり気に入ったので、昨日、友達を誘ってまた行って来ました。二回目でも同じぐらいの嬉しさがありました。 途中で、ジジジジ・・・という、先週は聞こえることが無かった鳴き声が聞こえま…

忠実と書いて、まめと読む

知人から、ドナルド・キーン氏に関する面白い逸話を聞きました。 若い人から「日本語がお上手ですね」と言われると、キーン氏は、「君たちが生まれる前から、僕は日本語を話してるんだ」と返していたそうです。 お話変わって、例えば私も、若い人(息子達と…

毎年よ彼岸の入りに寒いのは

タイトルは正岡子規の句です。この句には子規による前書きがあります。 「母の詞自ずから句となりて」 毎年よ彼岸の入りに寒いのは 正岡子規 何気ない母の言葉が自然に五七五になっていて、面白いと思ってそのまま俳句にしたという由。 「彼岸だというのに、…

方言と標準語との混乱

私たち青森県人のように、日常的に方言を話していると、ある言葉が「方言」なのか「標準語」なのか、分からなくなることがあります。 例えば、大分前に書いたことがあるのですが、息子その1の場合、漢字のテストで「熟れる」に「じゅくれる」とフリガナをふ…

津軽弁だから伝わること 2

息子達が6歳と3歳ぐらいだった頃の出来事で、私の鉄板ネタがあります。これもやはり、津軽弁だからこその味わいがあるのだと思います。 この話を紹介する前に、予備知識として、「ける」という津軽弁について解説します。 「ける」とは、「あげる」「やる」…

津軽弁だから伝わること

随分昔に聞いた、津軽弁の「冗談」を紹介します。 在の方のラーメン屋さ行ったのさ。「お待ち遠様でした」って、ラーメン持って来たっきゃ、そのかっちゃの親指、ダシさ浸かってるんだって。 「かっちゃや、かっちゃ。親指、ダシさ入ってまってら」たっきゃ…

津軽の四つ座敷

ネットで、新潟の芸妓さんの記事を読みまして、芸妓→お座敷の連想で、ちょっと書きたいと思います。 ある程度年配の津軽の人は、フツーに「四つ座敷」という言葉を発します。 「親が、家を建て替えるなら四つ座敷は絶対だ!って言って、困る」とか、 「今の…

「年取り」の思い出

私の故郷では、大晦日の夜を「年取り」と呼び、夜にはご馳走を食べます。子供の頃、我が家では「年取り」は母の実家でお膳を食べるのが恒例で、そのお膳にはお年玉の袋も置かれました。 お年玉を気にしながらお膳のご馳走を食べていると、決まって祖母から聞…

津軽弁が生む笑い。これは実話

先日、職場の飲み会がありまして。津軽出身者が何人も居りましたので、 chokoreitodaisuki.hatenablog.com こちらで紹介した「伝説」を披露し、聞いたことがあるかどうか、果たして実話なのか聞き取り調査を行いました、9人(うち、6人が津軽出身・残り3…

お城の「サギ」

弘前公園(地元民は単に、お城と呼びます)のお堀で、「サギ」を見ました。 弘前辺りでは、サギはそこそこ珍しいかな。お城で、たま~に見かける程度です。 サギと言えば、「オレオレ詐欺」ってありましたよね。というか、現在でも被害に遭う方は後を絶たな…

青森県の神様達

まず最初に、アクセントに注意して頂きたいのです。 青森県では、 カミサマ と カミサマ は意味と言いますか、定義が違います。 カミサマ と、「カ」にアクセントがある場合は、標準語の神様です。青森県人も、八百万の神様や外国の神話の神様、宗教の神様を…

食洗機メーカーの回し者ではありませんが・・・

「食器洗い機」を買うべきかどうか悩む方が、意外に多いようですね。私自身はもう、20年以上愛用しています。食器を洗うのが好きな方は「手」で洗えばいいでしょうし、好きじゃない方、あるいは好きなんだけれど時間的余裕が無い方には、食洗機、お勧めで…

外来種「アメリカシロヒトリ」発生しました、ワ~ン(泣)

「アメリカシロヒトリ」とは、戦後、アメリカから日本にやってきた「蛾」の名前です。その幼虫つまり毛虫が、近所の植木に大発生。我が家には庭がないので、「被害」というほどの被害はないのですが、壁や玄関ドアに何匹もくっついていて、「ギャッ」っとな…

津軽弁とマーガレット・サッチャー

最近、長文の記事が続いたので、今日はあっさり行こうかな。 私のお国言葉は「下北弁」なので、「津軽弁」に驚かされることがしばしばあります。 「姉(あね)おなご」という単語を聞いたときは、ちょっと時が止まるぐらいの衝撃がありましたね。津軽でもか…