おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

津軽の四つ座敷

 ネットで、新潟の芸妓さんの記事を読みまして、芸妓→お座敷の連想で、ちょっと書きたいと思います。

 

  ある程度年配の津軽の人は、フツーに「四つ座敷」という言葉を発します。

 「親が、家を建て替えるなら四つ座敷は絶対だ!って言って、困る」とか、

 「今の家は四つ座敷どころか、和室自体が無いものね」とか。

 四つ座敷とは、漢字の『田』の字のように、四つの和室が配置されていて、それぞれの部屋は襖で仕切られている間取りのことです。襖を取り払えば、『大広間』が出現し、親戚中が集まっての大宴会や、一昔前であれば、結婚式・お葬式も可能でした。

 同じ青森県でも私の故郷には無かった言葉だし、今回ググってみてもヒットしなかったので、「四つ座敷」は津軽弁だと思うのですが、いやいや標準語だよとか、うちの地方でもそう言うよという方、いらっしゃいましたらコメント頂ければ嬉しいです。

 

 『芸妓』『お座敷』から、自然に『お座敷小唄』という古い唄を思い出しまして。昭和って、面白い時代でしたね。小学生が『お座敷小唄』を歌ってましたよね。私は友達と歌った記憶がありますよ。

 その唄の歌詞に、「雪に変わりがないじゃなし」という一節がありまして。子供の頃から釈然としなかったんですが、なんとなくそのままでした。で、いい機会だと思い、ネットで検索、検索~。

 結果、やっぱり、「間違っているが、作詞者も不明であり、間違ったまま歌われ続けている」ということでした。正しくは、「雪に変わりがあるじゃなし」=雪に違いは無い、溶けて流れりゃ皆同じ、となるべきなのでした。

 ググった中に、「間違っているのもいかにも酔っ払いにふさわしく、お座敷の唄らしい面白さがある」という解説もありました。なるほど、そう考えると、面白い。

 長い間のモヤモヤした疑問でしたが、この面白さで、つっかえていたものが、「溶けて流れりゃ」結果オーライと致しましょう。

 

 

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京町家。いわゆる「うなぎの寝床」には、四つ座敷なんて無いですよね、きっと。