おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

読書

太宰治『皮膚と心』を読んで(読書感想文)

今更ですが太宰治にはまって、『皮膚と心』という短編を読みました。ので、感想文を書きます。 作品の体裁は、女性の一人語りです。主人公がどういう女性か知って頂くために、最初にざっくりまとめます。 三月に結婚致しました私どもは、弱く貧しい者同士で…

なぜタイトルは『女生徒』なのか(大人の本気の感想文)

今週のお題「読書感想文」 (続きです) 『女生徒』に散見される謎の文 この作品は一人の少女の「考えていること」が、そのまま活字となっているのです。例えば、 食堂で、ごはんを、ひとりでたべる。ことし、はじめて、キウリをたべる。キウリの青さから、…

太宰治『女生徒』を読んで(大人の本気の感想文)

今週のお題「読書感想文」 私が生徒だった頃。ざっと40数年前。40数年・・・、改めて驚きと言うより恐怖に近いような時の流れを実感します。そんな大昔でも、やっぱり夏休みの宿題と言えば「読書感想文」でした。 最近はめっきり活字離れしてしまった私なの…

お盆らしく、人の「死」について

なかなか読み終わらない武田百合子のエッセイ集『あの頃』。 その中で夫である武田泰淳が亡くなった後の心境を、「何ともわりきれない」と書いているものがある。その文章に次のような一文が続いた。 今日、お悔やみの電話をかけてくれた親切な誰彼のことを…

武田百合子『あの頃』を読んでいます 後編

「文は人なり」と聞きますが、武田百合子の文章の魅力は彼女自身の魅力そのものなのだろうと思います。飾り気が無く、あけすけなのに節度があって。偉ぶらないのにどこか知的。そして、愛情深い。 『よしゆき賛江』と題された短い文章で、武田百合子は一目見…

武田百合子『あの頃』を読んでいます 前編

老眼になったからか、集中力・記憶力が衰えたからか、本というものを読まなくなってしまいました。それでも、読書習慣をすっぱり捨てるというのも後ろめたく、「たまには本でも読まないと」という、半分義務感のようなもので本を手にすることがあります。 本…

司馬遼太郎『伊達の黒船』 ー 嗚呼、今日は何という胸アツな日か!(後編)

「胸アツ、胸アツ」と思いながら帰路につきました。でも、「こんな年になって、胸アツなんて若者言葉を使うって、どうなの?」とも思っていました。 そう言えば、クレヨンしんちゃんも、「アツがムネムネ~」とか言ってたよね~。あれ、なんか違う気もする。…

佐々木邦『苦心の学友』を読んで

佐々木邦(くに)という作家をご存じでしょうか? 佐々木邦 - Wikipedia 私は全然知らなかったのですが、ほんの偶然から彼の『朝起きの人達』という短編を読みまして、そのすっとぼけた文章が面白く、別の作品も読んでみようとしばらく前に購入し、このたび…