おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

何十年ぶりだろうか、マンガを買うなんて

 昨夜、Eテレの『浦沢直樹の漫勉neo』という番組で、惣領冬美(一発で変換できた!)先生の『チェーザレ 破壊の創造者』というマンガが紹介されました。

 「惣領冬実先生」なんて、まるで以前から知っているかのように書きましたが、全然存じ上げない漫画家さんです。でも、それは私がマンガをほとんど読まないからであって、テレビで取り上げられるほどの有名にして人気の漫画家さんなのです。息子達世代にならって、先生呼びすることにします。

 

 昨夜紹介されたそのマンガ『チェーザレ 破壊の創造者』は、イタリアルネサンス期の傑物・チェーザレ=ボルジアの生涯を史実にのっとって描いており、本家イタリアでも大人気なのだそうです。

 

 

alu.jp

 

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 「漫勉neo」という番組はマンガの描き方について、「絵」に焦点を絞ってホストの浦沢直樹先生とその回の漫画家さんが語り合うという内容です。定点カメラで撮影した漫画家さんの仕事ぶり、つまり絵の描き方をじっくりと観察しながら、プロフェッショナルが二人、「ああやっぱりそうですか-」とか「そうなんですよ、そこ大事ですよね-」と熱く語り合うのです。

 私は自分に絵心が全く無いせいか、漫画を読む時はストーリーとキャラクターに関心のほとんどを向けています。つまり、小説を読むように漫画も読んでいて、「絵」はそれらを理解するための補助的な役割としか認識していませんでした。ということを気付かされたのです。「漫勉neo」で。

 この番組は結構な確率でみているのですが、どの回も漫画家さんの「絵」に対するこだわりと言いますか熱量といいますか、圧倒されます。本当に「先生!」とお呼びしたくなるのです。

 そして思いました。

 今度からマンガを読むときはじっくりと読もうと。一コマ一コマ、絵を味わいながら丁寧に読んでみたい、そう思っていたところだったのですよ。

 そこへ昨夜の『チェーザレ 破壊の創造者』です。人物描写が丁寧なのは勿論、「背景」に対するこだわりが凄いんです。浦沢直樹先生がおっしゃいました。

 「惣領さん、読者をこの場所に連れて行きたいって思って描いてるでしょう」

 イタリアは私にとって憧れの土地です。一度、駆け足で旅行したのですが魅了されました。絶対にまた行きたい、そう思っていましたが、残念ながらこのコロナ禍でいつになることやら。「これは!」心を決めました。大人買いだ!

 Amazonで探しました。そうか、Kindle版という手もあるのね。でも家族や友達に貸すかも知れないから、やっぱり紙がいいかしらね。ああ、中古もあるんだ。中古でも、まあまあのお値段ね。うん?中古ね・・・。

 そして今日、一応見るだけ見てみるかと、ダメ元で近くのブックオフに行ったところ、ありました。1巻から9巻まで。ああ、さすがブックオフ、カミ()はいらっしゃる!

 ということで、今から私はイタリア史の勉強も兼ね、『チェーザレ 破壊の創造者』を読みふけることになるのです。漫画で勉強、漫勉のスタートです。では。