知人(80代女性、小さな地方都市在住)と電話で話す機会がありました。
お互いの近況を報告し合い、私が「お体に気を付けて下さいね」と言いますと、彼女は笑いながら次のように答えてくれました。
「そうですよね、今のこのコロナねー。私、同居の娘にこう言ったんですよ。
お母さんがコロナにかかって重症になっても、あのなんとか言う仰々しい機械、あんなのお母さんにつけなくていいからねって。
そうしましたらね、娘が言うんです。
お母さん、心配しなくっても、ウチの方の病院にはあんな機械はないから、って」
二人で笑ってしまいました。
その地方都市は私の故郷でもあります。そうか、そうだろうな、そう思いました。
故郷というものは、その駄目な所も含めて懐かしかったりするものですが、さすがに凄まじいまでの医療格差までは「あばたもエクモ」というわけにはいきません。では。