おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

サウナに行った話。鬼は最後に出ます。

今週のお題「鬼」

 

 昨日のお昼にテレビを視ていたら、猪苗代湖畔に設置されたテント式サウナというものが紹介されていました。新型コロナウイルスに配慮した「貸し切り型」で、水着を着用してサウナハットを被ったご夫婦が、インタビューを受けていました。

 「この熱さに耐えた後、最高の楽しみが待っているんです」と答えたご主人は、サウナから出ると猪苗代湖に飛び込み、背泳ぎをしながら「サイコー」と叫んでおられました。 

 私は特にサウナ好きでもなく、また、カナヅチなので「泳ぎたい」と思うわけも無く、それなのに、なぜか無性に「サウナに入りたい、その後は外でぬるいお湯につかりたく」なってしまい、珍しく重い腰を上げたのでした。

 目指すは弘前市郊外にある『桃太郎温泉』。地方都市の素晴らしさで、『桃太郎温泉』は入浴料250円(サウナ込み)。建物も設備もだいぶ老朽化しているのですが、そこはそれ、250円だもの。

 昔、息子達が小さい頃は、家族四人で良く利用していました。その頃の入浴料金は350円だったような気がするのですが、確かだったのは「可愛いお子様無料」という点です。息子達に「可愛いお子様だと無料なんだって。二人とも無料になるかな?」と言うと、息子その1が「大丈夫だと思うけど・・・」と心配そうに答えていました。

 『桃太郎温泉』が我が家御用達だったのは、料金の安さもありますが、それ以上に魅力的だったのは、露天の「お子様プール」があったことです。息子達はお父さんと一緒に男湯なので姿は見えませんでしたが、女湯の「お子様プール」に露天風呂代わりにつかっている私の耳に、楽しそうにはしゃぐ二人の声が良く聞こえていました。懐かしい。

 その「お子様プール」ですが、少子化の影響でしょうか。現在では、ぬる~い露天風呂となっているのです。これがですね、サウナの後、水風呂のかわりにしてもいいし、雰囲気作りに置かれた石に腰掛けて休むことも出来るという、大変な優れものなのです。

 結果は、凄く良かったです。

 サウナはちょっと熱すぎて、私は5分が限界と言ったところなのですが、ぬる~い露天風呂に浸かっていると、ハラハラと雪が舞ってきたりして、う~ん、いい感じ。今日はとっても寒い日だったので、「氷点下かな?」とか思いながら石に腰掛けていると、気分はまるでフィンランド。本場のサウナを楽しんでいるかのようです。

 そう言えば、平日の昼と言うこともあって利用者はほとんどが年配の方で、サウナや湯船で一緒になった方の白髪率の高いこと。その白髪頭も、よく見えない目でボンヤリ眺めれば、さながらプラチナブロンド!さらに北欧気分を盛り上げてくれるのです。あー、相当盛ってますね、無視して下さい。蒸し風呂ではないけれど・・・。

 さて、サウナの後は、久しぶりの温泉でもあるので、丁寧にあかすりです。むきたての桃のように、ツルツルになれたらいいな。赤鬼のように上気した顔でそんな事を思うのでした。

 ふと見れば、周りの白髪のご婦人達も一心不乱に体や頭を洗っており、ついさっきまでは弘前フィンランドだった『桃太郎温泉』は、気がつけばたちまち鬼ヶ島と化していたのでした・・・。では。