おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

あら、抜け毛

 冬はほとんど毎日、ニットを着ています。やっぱり暖かいので。手編みのセーターだったり既製品だったり様々ですが、なるたけ洗濯しないほうがいいのはウール全般に言えること。なので、直接肌に触れないように重ね着を工夫して、台所に立つときはエプロン・アームカバーで防御して、なるべく汚さないように気をつけています。

 私のニットは9割がたがダークカラーです。「汚れにくさ」で色を選んでいるわけではないのですが、パステルカラーは明らかに似合わないので、どうしてもダークカラーに偏りますね。

 ニットの性質上抜け毛がくっつきやすいのですが、凄く目立つの。というのは、私の抜け毛は白髪であることが多く、ダークカラーに白ですもの、見える見える。発見するたびに、「私も年を取ったもんだ」と、ちょっと(ほんのちょっと)しみじみとしたりして。抜け毛の量に老化を感じるというのはありがちなことですが、セーターにくっついた白髪の抜け毛に感じるなんて、まさに経験者は語る、です。

 

 先日、友人が三人遊びに来てくれました。その翌日、床に黒髪の抜け毛が落ちているのを発見。

 「私の髪じゃない。綺麗な黒髪、誰の?」

 そう考えながらつまみあげてみると、あれ、長い。両手の指先でゆっくり伸ばしていくと、60cmはある!すぐにピンときました。息子その1の髪だ。

 暮れに帰省した息子その1が東京に戻ってかれこれ3週間。いくら怠け者の私だって、掃除機やクイックルワイパーを何回かはかけてます。何回かはね(笑)。それでも、どこからか出てくる抜け毛の不思議。

 そして、科捜研の出番を待つまでもなく抜け毛の主が分かるという、髪の毛というものの個性。

 セーターについている髪の毛が白ければ「お年寄り」だと分かり、息子の髪が60cmと聞けば「個性的な男性かな?」と想像する。そして、離れて暮らす息子の抜け毛を見つけた母親の気持ちはどんなかな?そんなことも考えますでしょ?

 たかが抜け毛、されど抜け毛。「かみのみぞ知る」なんて思考停止にせず、あれこれ想像してみるのも楽しいものなのです。では。