おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

➁親子で痛みに耐えていた

 今回は私が耐えた痛みについて書きます。

 美容外科に行きました。

 「顔のホクロを取りたいのですが」と相談したところ、

 「表面に盛り上がりのあるものは、保険適用の『くり抜き法』で出来ますよ」とのことでした。

 保険適用、いいね!ということで術日を予約し、家に帰ってからネットで調べてみました。

 『くり抜き法』は文字通りホクロをくり抜くので、跡は少しくぼみになり、また、赤くもなるので、完全に跡が消えるには3ヶ月から6ヶ月かかるとありました。

 「どうしよう。一ヶ月後には鎌倉で姪の結婚式がある。でも、長年取りたいと思い続けて、やっと重い腰を上げたこの機会。今延期したら、ずるずるとチャンスを逃してしまうに違いない。なぜなら、そういう性格だから」

 やるっきゃない!決めました。跡が目立つようなら化粧でどうにかしよう。

 いよいよ手術(!)当日となりました。小さなものばかりなのですが、どうせならと、保険適用になる7個を全部取ってもらうことにしました。欲と言うものはどんな場面でも出るものです。

 まず、麻酔。この注射が痛いのなんの。顔って敏感ですよね、そこに針を刺すのです。痛い!相当痛い。そして、針を刺した後に液を注入するのですが、それが入っていく感覚も痛い。それを計7回!途中で、

 「かなり痛いですね」とお医者様に言ってみました。言ったからってどうにもならないのですが。

 「そうなんですよね。痛みを感じないようにする麻酔が一番痛いという、ね」

案の定、どうにもなりませんでした。

 手術台の上で痛みを我慢するために考えたことは、「お産に比べたら全然たいしたことはない!」です。自分に言い聞かせました。

 『くり抜き』はあっという間に終わり、看護師さんから絆創膏を貼ってもらいました。先生からは、

 「二週間後に来て下さい。それまでは毎日薬を塗って絆創膏で保護。洗顔も絆創膏を貼ったままで」

という注意がありました。

 えっ、二週間絆創膏!5カ所はマスクで隠れるけれど、2カ所は見えるんですけど。

 結構面倒くさく、大変でした。「どうしたの?」とか「カミソリで切った?」などの質問には「ちょっと」とあいまいに誤魔化しました。外食の際には他のお客さんから見えない席に座り、お店の方が席に来る時はマスクを着ける、そんなふうにしてなんとか生活していました。

 そして、二週間後。絆創膏はもう貼らなくていいとお墨付きをいただきました。窪みは気にならないのですが、かなり赤くなっています。これはコンシーラーが必要だと判断し、初めてのコンシーラー、スティックタイプのものを買いました。

 早速、つけてみました。スティックのりのようなものなので、ポンポンと、赤くなっている箇所に置くように塗りました。なのに、あれ?なんで?つかない。くり抜きの周りには肌色についているのに。

 そうなんですよ、窪んでいるんです!「気にならない」のは目が悪くてちゃんと見えていなかったからで、かなり窪んでいるのです。コンシーラーは面の状態では窪みには入らずその周りにつくだけ。結局綿棒で埋めるようにしてつけることに。

 幸い、一ヶ月以上経過した今は、普通につけられる程度にはなりました。が、窪んでる!と分かった時は、さすがにへこみました。

 赤みも消えてコンシーラーが不要になるまでは、まだだいぶかかりそうですが、本当に不要になる日は来ないような気もしているのです。と言うのはね。

 『くり抜き』の跡につけるついでに、たくさんあるシミにもつけているのですが、確かに目立たなくなるんですよね。今までは、気にしつつも無視していたシミなのですが、こんな簡単なことなら、せめてお出かけの時はつけようかな。身綺麗なおばあさんを目指して。などとシミジミ考えているのです。では。