鎌倉旅行について書きましたが、この旅行に際しては、ちょうどJR東日本からえきネット限定で発売されていた『大人の休日くらぶパス』を利用したのです。5日間、JR東日本の区間が乗り放題というやつですね。
鎌倉行きは二泊三日。あと2日使える、どうしようか?色々考えて出した結論は、鎌倉から帰った次の日は休養日。残る5日目に、日帰りで松島まで行ってくる、というものでした。
新幹線の指定席をとり、準備はオッケー。車を運転して「浪岡」という駅に行き、そこから列車に乗り込むことにしました。浪岡駅は駐車が無料なので。
自宅から浪岡駅まで、グーグル経路案内で30分。6時56分発の列車なので、余裕を持って6時15分に出発しました。
しばらくは順調だったんです。到着予想時刻は6時45分。ところが、行程の半分を過ぎたあたりから、まさかの渋滞。到着予想時刻がどんどん後ろにズレていくんですよ。
ヤバい、ヤバい。ギリギリ?駄目か?もう、駄目だ。
浪岡駅に駐車した時点で56分。でも待って、列車も遅れているかも。一か八か、走ってみよう。
ええ、走りましたとも。メロスもかくやと思うような必死の形相で。その割にはスピードは出ないけれど。
改札を抜けると、見えました、ホームに列車が。間に合った、と思ったのもつかの間、向かい側のホームです。階段を渡るのです。登りはどうにか走れました。でも、下りはもう無理。膝がカクカクして、無理をしたら転げ落ちるかも。手すりにつかまってどうにか階段を降りきったとき、列車はまだ停車中。急いでドアの「開」ボタンにタッチ。タッチしたんですよ、本当に。でも、無情にもドアは開きませんでした。列車は動き出してしまいました。中の乗客と目が合いました。その目は「かわいそうに」と言っていましたっけ・・・。
「タッチの差」とは、もともと水泳でタッチしたかどうか程度のわずかな差を言った言葉だそうです。少しの差でタッチ出来なかった方の選手が負けということですね。
ああ、私はタッチ出来たのに。出来たのに。ああそれなのにそれなのに。
「ああ松島」ならぬ、「ああ、先ずしまった」で始まった松島見物となりました。続く。