おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

朝の京都

 以前も旅行記で書いたことがあるのですが、年をとって良かったと思えることの一つに、朝早く起きられるようになったということがあげられます。

 「明日の朝、早起きして銭湯の朝風呂に行こうと思うのだけれど、お二人はどうですか?」

 京都の街を一緒に歩いていた弟とその友人を誘ってみたところ、二人共、やっぱり早起きは苦にならないということで、明朝6時半の待ちあわせ、一緒に『サウナの梅湯』という、ちょっとユニークな銭湯に行くことにしたのでした。

 まず、銭湯に向かう朝の京都が面白かったー。

 正面橋という橋のたもと、梵鐘が落ちてました(笑)。(正確にはお店のディスプレイのようです)

 「京都って不思議な落し物があるね」、なんて三人で笑いながら歩いていると、次には、

 アオサギって、こんなにフレンドリーな鳥でしたっけ?こちらのお家の方には文字通り、「サギにご用心」と言いたいです。

 目的の銭湯に到着。写真手前は橋で、この橋の下を流れるのは高瀬川

 高瀬川って、あの森鴎外の『高瀬舟』の高瀬川なんですよ。

 「サウナの梅湯」は、町の銭湯をなんとか残そうと活動する若者達が運営するレトロ感たっぷりの、面白雰囲気の銭湯です。浴室には手作りの新聞が貼ってあって、湯船につかりながら、記事を読むことも出来るのです。

 その中に、高瀬川に感動したお客さんの話がありました。なんでも、そのお客さんが梅湯の前を流れる川が高瀬川であると知ったときの感動ぶりには、ただならぬものがあったそう。それもそのはず、その方は国語の先生をされているのだそうで、自分が教科書で教えている、あの高瀬川だ!と。感動、興奮もひとしおということだったのだそうです。

 

 ねー、京都って面白エピソードに事欠かない、そう思われませんか?ちょっと朝風呂に出掛けただけで続々と収穫あり。この後もどんな面白物件に出会うのか、ゾクゾクするのでした。続く。