おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ある~日、森の中~♪ 出会ったら困ります

今週のお題「ゾッとした話」

 一ヶ月ほど前、本当にぞっとしました。まず、私という人間についてですが、

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

こちらに書いてある通り、熊恐怖症なんです。

 ※上の記事を書いたときは、「熊恐怖症」って自分で勝手に作って使ったのですが、今回ネットで調べましたら、普通に使われている言葉で、しかも「熊恐怖症」に悩んでいる人は世の中に結構いることがわかりまして、驚いている次第です。

 

 一ヶ月ほど前です。友人と岩木山麓にある湯段(ゆだん)温泉郷に行って、温泉に入ってこようと出かけたのです。友人が車を運転してくれました。私はちょっと思い出したことがあって、友人に提案しました。

 「湯段の奥の方に黒滝渓流っていう、すごく景色のいいところがあるって聞いたんだよね。お風呂の前に行ってみない?」

 友人は二つ返事でオッケー。車を奥へ奥へと走らせました。そして、「この先通行禁止」の立て看板の手前、渓流にかかる鉄製の橋と橋の向こうに祠が見えたのでした。

 「ここだね。ここだね。行ってみよう」

 祠からの眺めです。眺めの素晴らしさも勿論ですが、あたりに漂う雰囲気の特別感。神秘的と言っても過言ではないような、そんな場所なのでした。

 「素晴らしいね。今度は村の方に車をおいて、ハイキングがてら、又来ようね」

 二人でそんな会話を交わしながら、大満足で黒滝渓流をあとにし、湯段温泉の「ゆだんの宿」という日帰り入浴可の旅館へ向かったのでした。

 こちらのお湯も凄くいい!三、四人でちょうどと言った小さな浴室でしたが、温泉の質がいいんだと思います。気持ちのいいお風呂でした。

 さて、お風呂のあと、旅館の近所にあった喫茶店に寄って、コーヒーを飲んで帰ることにしました。そのお店は年配の女性が一人で切り盛りしているようでしたが、ちょうどお客は私達だけだったので、おばちゃん同士の気安さで話しかけてみました。

 「この先に黒滝渓流ってありますよね。凄くいいところですね。行ってきたんですよ」

 「えっ、あなた達二人で行ってきたの?あそこは熊が出るんだよ。祠の供物をねらって来るんだよね。私は絶対に行かないよ。よく行ったねー、あなた達」

 

 今週のお題のとおり、友人と二人顔を見合わせ、ゾッとしましたとも。まさに、油断大敵とはこのこと。湯段温泉だけに。

 と、書きつつ

「このオチは途中で絶対によまれていただろうな」と思いました。文章だから最後まで続けられたものの、会話だったら「油断大敵って言うんでしょ(笑)」と当てられて、先に言われていたかも。ゾッとしますねー。では。