おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

浅虫水族館

 十日ほど前になりますが、浅虫水族館に行ってきました。

 先月訪れた秋田県男鹿水族館GAOがあまりに楽しかったので、「青森県にだって立派な水族館があるじゃないか」と思い立ち、友人と行くことにしたのです。平日だし、お盆(こちらでは8月13日から)前だし、きっと空いているだろう。そう思ったのですが、予想は外れました。中々のひとででした。水族館だけに。

 

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 浅虫水族館ではイルカショーが人気なのですが、私達が到着して30分後に始まると分かりました。広い会場が、家族連れで結構な込みようです。階段状の観客席は間隔をあけているせいもあって満席。つまり、「段密」状態だったわけです。

 ショーの前にはイルカのココルちゃん(上のイラスト参照)のアニメが流されるのですが、曲が流れるやいなや手拍子が巻き起こり、リピーターがこんなにもいるか!と圧倒されました。

 

 さて、今回の浅虫水族館訪問ですが、ハッキリ言って少々物足りないものとなってしまいました。どうしても、「記憶の中の」浅虫水族館と比較してしまうのです。過去と現在では、いわゆる「思い出補正」というやつで過去が有利となってしまい、「昔はもっと凄かったのに・・・」と思ってしまうのです。

 例えば、

・昔のイルカショーはもっと迫力があった気がする

・昔、ラッコがいたなあ。ラッコ、可愛かったあ

・アマゾンのコーナーって、もっと大きくて魚の種類ももっと多かったはず

・大水槽には巨大エイが泳いでいたよなあ 

 こんな感じで、今一つ気持ちの盛り上がりに欠けるのでした。でも、何枚か(私視点で)面白い写真が撮れましたので、ご紹介したいと思います。

 

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 「陸奥湾」を再現した大水槽です。ホタテの養殖の様子が展示されています。

「水族館あるある」で、泳ぐ魚をみて「美味そうだ」とか、貝類やウニをみて「食べたい」という人、皆さんの周りにもいるでしょう?日本人らしい感性だなあと思うのですが、それは半分、悪趣味な冗談でもあると思うのです。動物園で「美味そうだ」と言ったらドン引きれると言うのは、誰でも分かる事ですよね。

 それが、なんと言うこと、こちらではホタテの水槽の前に何皿もの「ホタテ料理」見本が並べられていたのです。なかなか攻めた展示だ、そう思いました。

 

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 ヘコアユとチンアナゴの水槽です。形状が似ている同士と言うことで、同じ水槽に入れられた様です。

 私 「この二種類は同じ水槽に暮らしながらも、互いに交流することはないでしょうね」

 友 「ヘコアユはチンアナゴを向上心が無いと見下し、チンアナゴはヘコアユのことを地に足のつかない奴らって、軽蔑してそう」

 

 いずれにしろ、あまり親密にはなれないだろう二種なのです。同じ水槽にいながら水くさい関係ということです。水槽だけに。

 

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 最後の一枚です。水族館職員の力作です。

 水族館では、最初は魚をみて、「わあー」とか「すご~い」とか言っているのですが、「海獣」のコーナーに行った瞬間、完全に「持っていかれる感」ありますよね。類は友を呼ぶ、私達人間は哺乳類なので、やっぱり哺乳類に惹かれるのでしょうか。浅虫水族館にはゼニガタアザラシゴマフアザラシがいて、見事な泳ぎっぷりを見せてくれます。

 この「海獣」の中の「ヒレアシ類」ですが、困った点として、種類ごとの名前(分類)が覚えにくいというのがあると思います。オットセイって、芸をする奴でしょ?牙があるのがセイウチで、あれ、トドも牙ある?無い?アザラシとアシカってどう違うんだっけ?こんな感じで、実に覚えにくい。

 ですので、上のチャートは面白い発想だなとは思うのですが、今一つピンとこないのです。例えば、私にぴったりなのは「カリフォルニアアシカ」ということなのですが、「はあ」としか言えない。リアクションのとりようがないのです。

 でも、これを作られた職員さんのセンス、そこは私は大好きです。特に、「臨時収入があったら貯金する」が「イエス」→「ゼニガタアザラシ」というところ、笑いました。

 

 以上、ちょっと物足りなくもあった浅虫水族館ですが、それでもやっぱり見応えのあることは間違いない場所なのです。一日も早くコロナが収束し、大勢の人で賑わう浅虫水族館になって欲しいと願っています。では。