おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

梨と柿とそれからリンゴ、みんな違って

 梨と柿とリンゴを頂きました。

 柿は渋柿なので、干し柿を作ります。皮を剥いて、熱湯で消毒して吊るして、後はお天気頼み。どうか、カビませんように。上手く乾きますように。

 今年は雨続きで、知人のリンゴ園にお手伝いに行こうと思っても雨に邪魔されて、例年の半分も行けてないのです。そして、知人もなんやかんやと他の用事で忙しくリンゴの作業が例年より遅れているのだとか。

 その結果。周りの畑ではほとんどリンゴの収穫が終わっており、たわわに実をつけた知人のリンゴ園は、言うならば「小鳥ホイホイ」状態なのです。上の写真の傷のあるリンゴはその知人のところから頂いたのですが、傷は小鳥に食べられた跡。こうなるともう売り物にはならない。でも、食べるととっても美味しいの。何と言っても、小鳥が選んで食べるほどの美味しさなのですから。

 さあ、小鳥との競争です。天気予報をにらみつつ、リンゴもぎに行きたい、やる気は十分、こちらもお天気次第です。

 最後に、梨についてです。品種はラ・フランス、友人から「私も貰ったの。作ってる人から」と言う事でした。

 ラ・フランスはその名をもちながら、本国フランスではほとんど作られておらず(栽培が難しいらしいです)、日本が世界一の生産量で、山形県が最大の生産地なのだそうです。

 青森県はリンゴの生産地として有名ですが、特に津軽地方では、夏の暑さを活かして他にも様々な果物が作られています。特に、リンゴ園の片隅には、主に自家用という事だ思うのですが、一本だけ、リンゴ以外の果樹が何種類か植えられていたりします。桃、ブドウ、プルーン、柿、イチジク、栗そして梨など。

 梨は、和梨よりは洋梨を植えている事が多いかな?たま〜にラ・フランスを貰う事があります。そして、津軽のお年寄りがラ・フランスの事を独特の呼び方をしている事を知りました。

 私が聞いたのは二種類ありまして、一つは「ふくべ梨」。ふくべとは恐らく瓢(ふくべ)、ひょうたんの事だろうと思われます。ああ、形からきてるんだろうなと納得の呼び方です。

 もう一つは「みたぐ梨」。もともと、津軽弁に「みたぐなし」という言葉がありまして、意味は「みっともない」とか「醜い」とか。古語の「見たく無し」を語源とするのだとか。

 ラ・フランスの形のいびつさなのでしょうかね、「みたぐ無し」の「無し」を「梨」にかけてそんな呼び方をするのでしょう。とっても美味しいのに可哀想なラ・フランス

 渋柿はそのままでは食べられないけれど、一手間かければとても美味しく食べられます。傷のついたリンゴも売り物にはならないけれど、美味しいのは間違い無し。そして、見た目は「みたぐない」ラ・フランスも味は最高。みんな違って、それぞれ美味しい。秋の恵みを満喫しています。

 後は、無事に干し柿が出来るのを祈るばかり。リンゴもぎにも行きたいし、とにかくお天気が気になる今日この頃なのですよ。柿もリンゴも「木になる」ものだけにね。では。