昨日、眼科に行きまして、その際に待合室で耳にした会話について書きます。
会話の主は車椅子に座わった、おそらく認知症と思われるおばあちゃんと、付き添いの、かなり高齢の息子さんらしき男性です。
そのおばあちゃんを認知症と判断したのは、声の大きさ、周りを気にすることなく喋り続けること、内容が同じことの繰り返しであることなどからです。
初めは待合室のテレビをみて、色々なコメントを繰り返していたおばあちゃんなのですが、途中からは眼科のお会計に関するやり取りが繰り返されるようになりました。
「今日、百万円もかかるね」
「かかりません」
「安いメガネにしても百万円かかるね」
「かかりません」
「会計は百万円かかるね」
「かかりません」
おばあちゃんの百万円攻撃に、付き添いの方は淡々と、でも時には少し強い口調で「かかりません」と応戦していました。
待合室に漂う「苦笑」の雰囲気。付き添いの方に同情しつつ、ちょっと切ないものがありました。
人間って、最後の最後までお金の心配をするんだなぁ。認知症になってもお金の心配は忘れないんだなぁ。心配するのは「払えない」ことではなくて、「家族に迷惑をかける」ことなんだろうなぁ。
そんな事を考え、ちょっと切なくなりつつも、私の事ですから、つい悪い冗談を思いついてしまうのでした。
「百万円って、目の玉が飛び出る金額。眼科に来て目が悪化しちゃうね」
眼科に行ってわかった事は、私は目も悪いが性格はもっと悪く、物が歪んで見えるのは目のせいばかりでは無いということでした。では。