旅の最後は浅虫の海で締めることにしました。
下北でウニ丼にありつけるかと期待したのですが、残念ながら空振りでした。浅虫でなんとかと期待して、目当てのお店を目指しました。
かつて遊園地があった更地の脇の細道を入って行きますと、海を背景に両側に食堂・お土産屋さんが並ぶ昔懐かしい風情漂う通りに出会います。
写真はその通りから浅虫温泉の町の方を見た眺めです。
行き止まりは、東北大学の海洋研究所の敷地ですが、徒歩での出入りはオッケーのようです。
弟が言いました。
「ここ、ひょっとして昔の水族館があったところじゃないか?」
!
そう、そう、思い出した!
間違いない。懐かしいー。近くでお掃除に精を出していたおじさんに確かめてみると、
「そうだよ。行き止まりに水族館があって、この辺に猿がいてさ」
猿!覚えてるー、いたいた猿ー。
私がおじさんと昔話に花を咲かせている間に、弟は干潮の磯をヒョイヒョイと渡り、「裸島」に到達していました。
前日までの疲れが膝に来ていた私は無理せず、海岸からの眺めを楽しむことに。でも、今こうして振り返ってみますと、ちょうど干潮時に海に行けて、しかもお天気が良くて、そんな幸運は中々ないかもしれません。
「行ってみれば良かったな、裸島」
ちょっぴりの後悔を残す、それも旅にはつきものの感慨でしょうか。
さて、お目当てのウニ丼です。こちらは思い残すことなく、ありつく事が出来ました。
ウニ丼を肴に、瓶ビールをガラスのコップで飲む、嬉しそうな我が弟の様子。最後を飾るに相応しい、嬉しさ溢れる一枚です。
♪ ウ〜ニよ~、俺のウ〜ニよ~ ♫ と、加山雄三さんの曲が聞こえてきそうです。
お天気に恵まれて海の風景を存分に楽しめた今回の二人旅。楽しい思い出もちょっぴりの心残りも、全部ひっくるめて旅っていいなあ。改めて、旅にはたびたび行きたいものだと強く思ったのでした。
あれ?「たびたび」のダジャレ、前にも書きましたっけ?まあいいさ、「たび」の恥は書き捨てって言うじゃない?では。