おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

②夜はねぷた、朝はお城

 ねぷた見物の翌朝、8時から、ちょっとしたボランティア活動を2時間ほど。せっかく午前中に外出しているのだから、帰りがけにお城(弘前公園)に寄って、蓮の花を見ていこうと決めていました。蓮の花は午後には閉じてしまうので、蓮を見るなら午前中なのです。

 蓮の花は大好きで、シーズン中に何度でも見たいと思っているのですが、今年はあまりの暑さ続きで心が折れて、この日が初の蓮見物。

 結果はちょっと残念。今年の蓮は花の数が少ない。期待していた分がっかりしてしまって、写真も撮る気が起きませんでした。

 ところが、捨てる神あれば拾う神あり。期間限定、二の丸南門内部公開という催しが行われていたのです。しかも、

 「無料です。今なら待ち時間なしでお入り頂けます」

 ラッキー!午前中だから空いてるんでしょうね。早起きは三文の得、やったね。

 

 二の丸南門。江戸時代初期の建造物らしいです。二階の白壁に四角形と三角形が見えますね。

 門の中からだとこんな感じです。三角形の方にぐっと寄ってみますね。

 これは狭間(さま)と言って、ここから敵を鉄砲で狙い撃ちにするのだそう。

 江戸時代のイメージは、戦国の世が終わり平和が続いた時代といった感じですが、常に敵に対する備えを怠らないのが武士の務めだったのでしょう。

 

 そう言えば、門の二階に登る階段は、途中までは特設の普通に登れる階段です。ところが、中程からの本来の階段は、勾配も急なうえに一段ごとの幅も広く、つかまるもの無しには登れないレベル。

 案内の方に教えて頂いて撮った一枚です。手前が特設の階段。その後ろが本来の階段です。

 門の警護にあたっていた侍は、いざという時はこの梯子のような階段を駆け登ったんでしょうね。そして、狭間や窓の隙間から敵を狙う。息切れなんかしていたら、サマになりませんね。

 普段はくぐり抜ける南門の上から見下ろす眺め。弘前市民にとっても楽しい催しですが、ねぷた観光にいらした観光客の皆さんにも、是非体験して頂きたいと思いました。

 夜はねぷた、朝は蓮の花咲く弘前公園。コロナ禍を乗り越えて、しみじみと日常の有り難さを思っているのです。斜(はす)に構えたりせずに。では。