おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

女の恋愛、男の勝負

今週のお題「名作」

 しばらく前になりますが、夫との会話で

 夫「株もちゃんと勉強したら勝てるんだろうけれど」

 私「なんで男性は何でも、勝つ・負けるで表現するのかしらね」

 夫「なんでかは知らないけど、普通そう言うからね」

というやり取りがありました。

 そして、友人から聞いた大昔の話を懐かしく思い出したのでした。高校生の時の話です。(45年も前です、ビックリです)

 休み時間のおしゃべりで、友人Nが雑誌で面白い話を読んだと話し始めました。

 「漫画についてなんだけど、男性が、少女漫画は惚れた腫れたばかりでつまらないって意見を言ったら、女性から反論があって。そんな事を言ったら少年漫画は勝った負けたばかりじゃないか。ラーメン一つ作るにも勝った負けた、だって」

 私達は大爆笑。

 ちょっと説明しますと、その頃、週刊少年ジャンプに『包丁人味平(ほうちょうにんあじへい)』という、料理で対決するという漫画が連載されていたのです。上の女性からの反論はこの漫画を踏まえたもので、少女漫画に物申した男性は上手いこと料理されてしまったというわけです。

 この「ラーメン一つ作るにも勝った負けた」というフレーズは妙に頭にこびりついてしまって、折に触れて思い出すのです。友人Nの顔と共に。

 

 そして今日。

 青森県の地方紙・東奥日報に下のような広告が載っていました。 

イラストをアップにします。

          

 ピンと来た方、大勢いらっしゃると思います。そうです、お蝶夫人です。このシーンのパロディーですね ↓

 

山本鈴美香エースをねらえ!』コミックス第二巻より

 

 絵だけではなくて、台詞もパロディーになっています。お蝶夫人、投資指南でも

 「負けることをこわがるのはおよしなさい!」

と叱咤しています。投資はやっぱり「勝つ・負ける」なんですね(笑)。

 

 そして、あらためて思いました。名作『エースをねらえ!』には、惚れた腫れた、勝った負けた、青春のすべてが、少女漫画・少年漫画の垣根を越えて、ものすごい濃さで詰まっていたのだと。名作の名作たるゆえんですね。では。