人気お笑いコンビ「チョコレートプラネット(チョコプラ)」が、アメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」予選に出場し、大受けしたというニュースはご存じですか?見ましたか?まだの方はまずご覧になって。
最後はスタンディング・オベーションで、凄い盛り上がりです。
ネタの最後にタイタニックのあの有名なシーンを持って来た構成がにくい。
会場中が「タイタニック」と聞いて何が来るかを瞬時に理解。そして、「来るぞ、来るぞ」と待ちに待ったところで、「来た〜!」。緊張からの開放とでも言うべき、爆発的笑いが起きましたね。
私もひとしきり笑いました。そして、笑いの波が去って思ったのです。これは世界中に大変な意識改革をもたらした瞬間かも知れないと。
映画『タイタニック』と言えば、そのテーマ音楽と共に誰もが思い浮かべるあのシーン。主演二人の美しい容姿も相まって、思わずウットリのあの、シーン。
なのにです。
今の私達はTT兄弟を知ってしまいました。そんな私達にはあのシーンはどう映るのでしょうか?私達の耳には何が聞こえてくるのでしょうか。セリーヌ・ディオンの歌声の代わりに、「ティー、ティティー、ティティッティティー」が聞こえてくるような気がするのです。私達は、もはや以前のような目ではタイタニックを見られない、そんな歴史の転換点を迎えてしまったのかもしれません。
そして思い出したのが、モノマネのコロッケさんのネタの事です。それは岩崎宏美さんの『シンデレラ・ハネムーン』。
何かで読んだことがあるのですが、『シンデレラ・ハネムーン』は岩崎宏美さんの大ヒット曲であるにもかかわらず、イントロが始まった途端、客席からクスクス笑いが起こるようになってしまったのだそうです。そのため、岩崎さんはコンサートではしばらくこの曲を封印することにしたのだとか。
あるネタが大ヒットして、そのことが思わぬ方向に波及効果を及ぼしてしまうというのは、これはもう仕方のないことでしょう。両手で作るTのポーズは、「タイム」を意味しますが、動き出してしまった現象は止められない。TT兄弟のネタがアメリカでどんな受け方をしていくのか、このあとの展開が楽しみです。
大谷翔平くんの活躍は「ショータイム」と呼ばれますが、TT兄弟ならさしずめ「ティータイム」でしょうね。それこそ、お茶でも飲みながら二回戦を楽しみたいと思います。では。