おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

リンゴの「実すぐり」の「すぐり」とは

 四月から無職になって時間と体力が余っているので、知り合いのリンゴ畑にお手伝いに行ってみました。今、津軽地方のりんご園で盛んに行われているのは、「実すぐり」という作業です。

 私は初めての経験なので、出来るかどうか不安だったのですが、なんとかなったようです。ちなみに、「実すぐり」とは、下記参照。

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 左の、たくさん実がついている状態では、大きくなるにつれてお互いが邪魔になってしまうし、第一、栄養の取合いになってしまいます。そこで、一番大きな実だけを残し、右のような状態にすることを「実すぐり」と言います。

 実すぐりが終わった後のリンゴの木は、まるで床屋さんに行ってきたかのように、すっきりとした雰囲気になります。

 

 ところで、「実すぐり」とは「実をすぐること」だと思うのですが、「すぐる」って何?津軽弁?標準語?私は年の功で語彙は多い方だと思うのですが、「すぐる」って、「江川卓(すぐる)」しか聞いたことが無い気がします。家に帰って、電子辞書に当たりました。

 ありました!

 すぐる(選る) ①多くの中からえり取る。より抜く。

 これだ!間違いありません。れっきとした標準語でした。そして、辞書で調べているうちにはたと思い当たったのですが、「選(え・よ)りすぐり」「すぐり」なんですね!

 ということは、「選りすぐり」は漢字で「選り選り」とも書けるということになるんでしょうか?

 それはともかく、秋になって私達の手元に届くリンゴは、まさに「選りすぐり」の一個なわけです。「心して食べねば」という気持ちになりました。

 津軽では「実すぐり」という言い方が一般的なようですが、辞書には「摘果」という言葉もありました。

 確かに、せっかく実ったものをもぎ取られるリンゴにすれば、人間は敵か?という気もしますね。

 そうそう、「敵」と言えば、今日、作業をしているときに、敵にやられたと思われる面白いものを発見したんですよ。でも、長くなったので明日に回したいと思います。お楽しみに。では。