昨日の拙ブログで、ギリシャ文字のアルファベットXi(クサイ)は、中国の国家主席・習近平氏の名字「習」の、英語表記と酷似していると言うことに触れました。それで、その事に関連して思い出した事があるので、書きたいと思います。
津軽に比較的多い名字に、「野呂(のろ)」というのがあります。タレントで「野呂佳代」さんという、元・AKB48メンバーの方がいらっしゃるので、もはや全国区の名字なのかも知れませんが。
十数年前、胃腸炎の原因として「ノロウイルス」という聞き慣れないウイルスが、一躍有名になりました。ちょうどその時、私と同じ職場に、「野呂さん」と言う方がいらしたんですよ。その方(50代男性)がしみじみおっしゃった言葉が忘れられません。
「最近、ニュースのノロウイルスのせいで、私、とっても肩身が狭いんだよね。何も悪いことしてないんだけどねえ」
何も悪いことしてない、その通りです。そして、実際にウイルスに感染した方だって、やっぱり「何も悪いことしてない」んですよね、病気になったというだけで。
南アフリカが、今回のオミクロン株の報告により「懲罰を受けているようだ」と嘆く気持ち、分からないではないです。でも、実際問題として「疫病」に対しては程度の差こそ有れ、何らかの「制限」はせざるを得ないのですし。難しいところだと思います。
さて、もう一つ。津軽の名字にまつわる職場の思い出にお付き合い下さい。
あるとき、職場の玄関に長靴が脱いでありました。その長靴の履き口(裏側)には、油性のマジックで、ABOとくっきり書かれてありました。
「何だろう?どういう意味だろう?輸血可能な血液型?違うねえ」
私がそんな風に考え込んでいるところに、ある同僚が通りかかりました。物は試し、私はその同僚を呼び止めて聞いてみました。
私 「ちょっと見て。この長靴のエー、ビー、オーって、何を意味すると思う?」
同僚 「いや、阿保(あぼ)さんの長靴ですよ」
そうなんです。長靴に書かれていたのは、単に持ち主の名字に過ぎなかったのです。阿保さんという方の・・・。
今回、津軽独特と私には思われる上の二つの名字について、「名字由来ネット」というサイトで調べたのですが、先に挙げた「野呂」さんという名字は全国順位980位(18,500人)であり、「阿保」さんに至っては、全国順位3,238位(4,000人)という珍しめの名字で有り、しかも、その中の多くが、やはり青森県津軽地方にお住まいの方々なのでした。
ちなみにかく言う私の名字ですが、これもやっぱり津軽っぽい名字でして、「名字由来ネット」によりますと、全国順位1,200位台(約14,000人)という、全国的には「野呂」さん以上に少数派の、津軽っぽい名字であることが判明したのでした。
身近すぎて見逃している事って、あるものですよね。
例えば、冒頭に登場した「アルファベット」という言葉の語源ですが、ギリシア文字の「アルファ、ベータ」から来ている、って知ってました?有名過ぎました?
「そんなの語源のいろはだよ」そう思われた方もいらっしゃるかも知れませんね。では。