「アメリカシロヒトリ」とは、戦後、アメリカから日本にやってきた「蛾」の名前です。その幼虫つまり毛虫が、近所の植木に大発生。我が家には庭がないので、「被害」というほどの被害はないのですが、壁や玄関ドアに何匹もくっついていて、「ギャッ」っとなります。朝、外に出るときビクビク、帰宅して玄関ドアをビクビクしながら点検。まさに、ヨウチュウイなんです。ウカウカしてはいられないんです。いたら?捕まえます。割り箸で。ああ、早く終わって欲しい、この戦い。
外来種と言えば、「シロツメクサ」=クローバーもそう。江戸時代に、オランダからのガラス製品が箱詰めされる際、クッション材として詰められていたのだそうです。それで、白詰草。明治以降は家畜の飼料用として導入され、野生化したのだそうです。
同じ外来種でも、シロツメクサは土壌を豊かにする性質があるため、愛されキャラです。さらに「四つ葉のクローバー」は幸運の使者として子供だけではなく、大人にもチヤホヤされていますね。
アメリカシロヒトリもクローバーも、与えられた性質のままに生きているだけなのですが、全く勝手な人間の都合で嫌われたり好かれたり。アメリカシロヒトリにしたら、人間こそ「虫の好かない」嫌なやつらですよね。(でも、嫌いです)
ところで、名は体を表す、という言葉もありますが、アメリカシロヒトリは、名前とは全然違います。大発生します。ちなみに、「ヒトリシズカ」という白い可憐な花を咲かせる植物がありますが、群生します。そう言えば、劇団ひとりさんも、バラエティー番組など、大勢の中にいることが多いですね。
津軽弁・下北弁に、「人、人なか」という言い方があります。「人は人と繋がりたいものだ」という内容を、たった六文字で表しています。なんとも趣のある表現ですね。
※アメリカシロヒトリのヒトリは、「火取」という意味です