おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

寺山修司ポスター展 ①

 弘前公園そばの通称「屯所」にて、寺山修司ポスター展開催中。11日までなので、都合のつく方には是非足を運んで頂きたいと思い、急ぎ写真をアップします。

 

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 寺山修司青森県出身なのですが、残念ながら私は氏の作品は、舞台・映画はおろか本さえ読んだことが無いという、申し訳ないというか、お恥ずかしいと言うべきか、そんな有様です。

 なので、今回ポスター展をみて、改めて「え、これも寺山だったの?」「こんなこともやってたの!」という驚きがありました。また、以前からうすうす「寺山の言語感覚って、センスあるなあ」とは思っていたのですが、今回、ポスターに並んだ作品のタイトルで確信しました。

 寺山に感じる「センスある~!」っていう感覚、この感覚は「昭和の中二病」感だ!

 

書を捨てよ、町に出よう 田園に死す 上海異人娼館 盲人書簡 大山デブ子の犯罪 奴卑訓 中国の不思議な役人 毛皮のマリー・・・。そして主催した劇団の名前は「天井桟敷」。

 

 背中がゾワゾワするでしょう?それって、あなたの中の「中二病」が反応してるんですよ、きっと。多分。

 そして、ポスターがまた、「昭和心」をくすぐるんですよ。デザインも勿論ですが、ポスターの隅に書かれたスポンサー企業の名前!「JUN」とか「ROPE」とか。

 寺山が企画した催しの会場となった「SEIBU西武」も、昭和50年代のお洒落の代表のような存在だったような・・・(悲しいかな、青森県民なので実際の西武を知らないのです)

 

 若い人も、ポスターデザインそのものを楽しめる展覧会だと思いますが、昭和生まれには懐かしさでいっぱいの展覧会です。こぢんまりとした展示ではありますが、内容は見応え十分。お時間のある方、是非行ってみて下さい。無料です。

 

 会場に入りましたら、大学生らしきイケメン君から「宜しければ、住所とお名前をお願いします」と、立派な芳名帳を差し出されました。私の前の方は皆さん筆ペンでサラサラと達筆。私はサインペンを選んで、たどたどしく記名。

 こんな時つくづく思いますね。しゅうじを習っておけば良かったなー、って。続く。

山形市「レトロ」観光

 山形市内にはいろいろと見所も盛りだくさんのようですが、「私の目」に印象深かったのは、なんと言ってもレトロな建築物です。博物館や観光施設として使用されている建物もあれば、「現役」で活躍中のものもあり。中には個人の所有のため立ち入り禁止のもの、見学の許可が必要なものもあります。いずれにせよ、建物はその外観を眺めるだけでも楽しく、また、時間のない旅の途上、一瞬「おっ」と思って足を止めてシャッターを切るという、コスパのいい楽しみもあるのです。

 そして、山形市は駅から徒歩30分圏内に、そういった心弾む建物を随所に見ることができる嬉しい街なのでした。

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 山形県郷土館「文翔館」は、大正期に建てられた県庁舎と県会議事堂の2棟からなるレンガ造りの建築です。国重要文化財。写真は県会議事堂の方です。観光客がこの「文翔館」を目指して歩いてくると、まず目に飛び込んでくるのは、実は、下の写真、旧県庁舎の方なのです。そこで、あえての、こちらをトップバッターにしてのご紹介です。なぜ、あえてなのか。実は時間の関係で県庁舎は内部も駆け足ながら見学できたのですが、こちらは遠くから写真を一枚撮っただけという、心残りの建物だからなのです。次回のお楽しみにしたいと思います。

 

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 こちらが旧県庁舎。昭和50年までは県庁舎として使用されていたそうです。威風堂々たる構えです。内部も立派でした。

 

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 左は、上の写真の旧県庁舎の玄関ホールです。見事な大理石の柱!見とれていたら職員の方が説明して下さいました。

 「この大理石は貼り付けてある物なのですが、今まで一度も剥がれた事が無いんです。3㎝厚さの石だそうです。国産でない事は分かっているのですが、どこの国のものかは不明です」

 昔の技術って、凄いを通り越して不思議という感じさえしますね。

 右は「文翔館」とは関係なく、ランチを頂いたお店の扉です。「シャンソン物語」という喫茶店でした。カフェではなく、喫茶店と呼びたいレトロムード漂う素敵なお店でした。外国つながりで並べてみました。

 

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 郵便局と病院。郵便局も中々ですが、この病院が現役って信じられない。横溝正史とか江戸川乱歩の小説にでも出て来そうです。

 

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 こんな感じで、昔の建物がさりげなく残っており、目を楽しませてくれます。

 

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 こちらは「紅の蔵(べにのくら)」という名称で、観光施設として活用されています。

 

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 交差点で信号待ちをしているときに見えた教会です。多分、法王の帽子の形をデザインしたんじゃないかな、と目にとまりました。「ほうおう!」と思ったわけです。
 ということで、ダジャレが出ればそろそろ今日のブログもお終いという合図ですね。

 

 全5回でお送りした、今回の「大人の休日旅」の記録。如何だったでしょうか。私の楽しかった思いが伝わって、皆さんにも少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。さあ、本日のブログのトリを飾る、とっておきのダジャレは、帰りの新幹線「はやぶさ」の中で撮ったこちらの写真です。皆さん、暖かい目でご覧下さい。では。

 

 ↓

 

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銀山温泉を後に、山形市へ

 前の晩、宿の方に「銀山温泉が一番混むのは、いつ頃ですか」とお聞きしたところ、驚きの答えが返ってきました。

 「一、二、三月ですね。アジアからのお客さんがたくさん。以前は冬は暇だったんですけど、今は雪の季節が凄いんですよ」と言うことでした。まさかの答えに、ホントにビックリしました。

 下の写真は九時半頃の風景です。団体さんが到着です。天気予報は「雨のち雪」の銀山温泉ですが、そんなことはお構いなし。ホットな一日が始まるのです。

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 私達は銀山温泉をあとに、山形市へ。半日かけて山形市内を見物し、夕方の列車で帰る予定です。

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 左は山形駅西口にそびえる高層ビル「霞城(かじょう)セントラル」。右はその展望台からの眺めです。眼下に広がる広大な公園が山形城跡である「霞城公園」。私達の最初の目的地です。

 

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 霞城公園のお目当てはこちらの擬洋風建築です。元は済世館という市立病院だったそうで、こちらに移築復元したのだそうです。国重要文化財。形といい色といい、個性的な面白い建物です。

 ここで、同行の友人に一つお詫びがあります。

 この建物の中に入って中庭越しの眺めを見た瞬間、私は友人に次の様に熱く語ったのでした。

 「私さ、イタリアでダ・ビンチの『最後の晩餐』のある教会に行ったんだけど、この眺めソックリ。覚えておいてね、今度写真見せるから。ホントに似てるの」

 

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 ゴメン。言うほど似てなかったわ。思い出補正ってヤツ?許して。でも、お詫びにこれはどう? 

 ↓

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 左は霞城公園にある県立博物館前の最上義光公。右はマドリードの王宮のフェリペ四世。

 こういうのを見ると、人が「カッコイイ」と思うものは、時代や洋の東西を問わないんだなあ、と思いますね。

 丁度この像を見ていたとき、12時を知らせる鐘の音が響きました。それが凄くいい音で、友人と「このお昼の鐘、どこでなってるんだろう?いい感じだね」と、旅行気分に浸ったりしました。

 その後、いろいろ写真を撮ったり、↓ 

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ブラブラと歩いて、山形美術館の前を通ったとき、再びあの鐘の音が柔らかく響いたのです。1時でした。友人と音のする方に歩を進めたのですが、立木が邪魔をして音の正体は突き止められませんでした。ちょっと心残りでした。

 帰宅後、どうにもあの鐘の音が心に引っかかり調べました。

 鐘はカリヨンと言い、複数の鐘を組み合わせてメロディーを奏でるもので、日本語では「組み鐘」と訳すのだそうです。美術館のすぐそばにあるということまでは分かりました。

 そして、奇跡の一枚。 

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 写ってた~!

 冒頭の展望台から撮った中の一枚に、偶然写り込んでいたのです。実際に撮った写真はもっと広く風景を収めているので、カリヨンは小さく小さくしか写っていないのですが、そこはデジタルの便利さですよね。トリミングと補正で認識できるレベルになりました。

 今回の旅行は小さなラッキーがいくつもあって、友人と何回も喜び合ったのですが、帰宅してまでこんなラッキーがあって、ちょっとかじょうなほどのラッキーぶりなのでした。続く。

 

銀山温泉・写真でレポートします②

 引き続き銀山温泉を写真でレポートしていきます。

 昨日の記事中で写真を二枚並べでご覧頂いたのは、画面構成上の都合ですが、今日は「二枚一組で一つのテーマ」として、ご覧頂きたいと思います。

 

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 街の真ん中を流れる銀山川。10分ほど遡りますと「白銀の滝」が轟音を響かせて流れ落ちています。美しくも迫力の眺めです。

 本物の滝と鏝絵の滝。鏝絵は旅館永澤平八のものです。先に鏝絵を見たときは「へー」としか思わなかったのですが、本物の「白銀の滝」を見た後では、「まんまだー!」という感想に変わりました。

 ああ、この街の人にとって、あの滝は誇りであり自慢の滝!津軽人にとっての岩木山のような、故・ジャニー喜多川氏にとってのタッキーのような、そんな存在なのだなと思いました。

 

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 滝の対岸から坂道を登り、ぐるっと一周して滝の上を通って下りてくるという、ごく軽いハイキングが出来ました。

 左はその途中、山の中で見つけた初めて見る草の実です。友人も初めて見ると言っていました。帰宅後ネットで調べ、「ツルリンドウ(蔓竜胆)」と判明しました。回りにはうっすらと雪も残っており、赤紫の実が一層の鮮やかさでした。

 右の鏝絵は藤屋(旅館)のもの。藤屋の「藤」を図案化したんでしょうね。お洒落ですね。「大正」って「大正ロマン」って言われるだけありますね。

 ツルリンドウから藤へ。どちらも「つる性植物」ということで、芋づる式に連想が浮かびました。

 

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 テーマは、『滅び行くもの二題』です。

 なんて、タイトルは大げさですがどちらもどうということは無い写真です。

 左は観光客が作ったと思しき、恐らく雪だるま?と、多分、山?どちらもかなり溶けていて、元の形がどの程度の完成度だったのかは不明です。「気温」という自然には勝てない・・・。

 右は、「こうもり穴」と名付けられた岩穴でして、実際に飛んでいるコウモリを目撃しました。「もり穴」と書かれた石柱が立っていますが、上部がポッキリと折れているのです。岩の上に横たわった「こう」と書かれた石柱が見えますでしょうか?この石柱は何に負けたのでしょうか。自然?時の流れ?

 「形ある物はいつか壊れる」、そういう事ですよねえ。

 

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 テーマは『滅ぼさない』です。

 右は「放水銃」という消火設備です。消防車の入ることが出来ない銀山温泉。立ち並ぶ、大正から昭和初期にかけて建てられた木造建築。何より恐いのは「火」です。銀山温泉にはこの放水銃が5基設置されており、その水の勢いは対岸の旅館に届くということです。

 自然の力は恐ろしく、しばしば人間を圧倒しますが、それでも知恵を出し合い協力し合い、その脅威に立ち向かって行くのが人間なのだなあと。そんな渋い事を思ったりした銀山温泉の夜です。どうです?いぶし銀の渋さでしょ?続く。 

銀山温泉・写真でレポートします①

 『大人の休日倶楽部パス・おばさん二人旅』、いよいよ銀山温泉に到着です。

 銀山温泉は大正の面影が残る、まるでタイムスリップしたかのような温泉街として有名です。NHK連続テレビ小説おしん』の舞台として、一躍全国区になったのだそうです。

↓ こちらはアマゾンより。ポストカード画像です。

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 こんな街並みは私のカメラと腕ではとても捉えきれないので、写真の出来ではなく、「takakoさんワールド」をお楽しみ頂ければと思います。

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 銀山温泉は銀山川両岸の狭い狭い敷地に、12軒ほどの旅館が軒を連ねる本当に小さな温泉街でした。なので、平らな地面はとにかく貴重。バス・一般車両は乗り入れ禁止なので、坂の上(左写真)でバスを降り、温泉街へは5分ほど歩くことになります。各旅館は坂の上に専用の駐車場を持っており、宿泊客は駐車できるのですが、右写真をご覧下さい。一台分あいています。一台分・・・。車止めのコンクリートブロックが一つ。友人と無言で見つめ合ってしまいました。無理・・・。

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 左は足湯ですが雨のため断念。残念。

 右は「しろがね湯」という、建築家・隈研吾氏設計の共同浴場です。もの凄く狭い敷地にギリギリという感じで建っていて、浴室は男女それぞれあるのですが、並びではなく上下でした。日替わりで入れ替わるそうです。はいりました。いつまでも体ポカポカのいいお湯でした。

 

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 鏝絵(こてえ)とは、着色したしっくいを材料に、左官職人がこてを使って作った浮き彫り(レリーフ)のことです。銀山温泉の各旅館に残る鏝絵は見所の一つです。

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 古山閣の各月の行事が描かれた鏝絵。ガス灯も名物です。

 

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 左は古山閣の玄関にある松竹梅の鏝絵。右は国の有形文化財にも指定されている能登屋旅館の屋号の鏝絵。アールヌーボーっぽいですね。

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 銀山温泉・二大「ぽっちゃりはん」発見。旅先ではついつい食べ過ぎてしまうので、この二体を反面教師に、自分を戒めたいと思います。
 ↓ と言う舌の根も乾かぬうちに、

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「立ち食い豆腐」と友人の「立ち食い厚揚げ」。名物のカリーパン(の袋)と大福。

 そして、いろいろな人から「山形って、食べ物の美味しいところだよ」と聞いてはいたのですが、本当に美味しくて、

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 宿の夕食を完食。釜飯はお茶碗に二膳はあったのですが、美味しくてぺろり。自分でもビックリしました。最近の私は年のせいか本当に少食になったはずなのに。

 私は食べ物の写真は本当に苦手で、それはヘタということではなく、撮る習慣がないんですね。なので、カリーパンを食べてしまってから、しまった!せめて袋だけでも、となってしまったり、お膳の写真を撮るのに、蓋をしたままでお料理の内容がわからないとか・・・。

 一応解説しますと、左上は米沢牛の陶板焼き。手前の蓋物の中身は芋煮。美味しかったです。里芋はもちろんですが、コンニャクも美味しかった。その左隣にある白い物は「豆腐てん」だそうで、ところてんとお豆腐のいいとこ取りで、美味しいのです。鮎は養殖だそうで、かぶりつきました。美味しかったです。お刺身は鯉と鱒。川魚のお刺身は珍しいので、嬉しく頂きました。あー、お腹いっぱい。

 腹ごなしに夜の散歩に行かなきゃ。銀山温泉はガス灯が灯った夜の眺めも風情があって人気なのです。そのため、ライトアップは勿論ですが、小さな温泉街であるにもかかわらず、10時まで営業の飲食店もあるのです。

 友人と散歩ついでにコーヒーを飲んでこようと出かけました。さすがにスィーツもノーサンキュー。「コーヒーだけでいいね」なんていいながら、「伊豆の華」というカフェ(夜はお酒も)へ。

 私 「あら、ノンアルコール・ビールもある。私はこれ」

 友人「じゃあ、私もノンアルコール・カクテルにする」

 

 そうよね、ノンアルコールとはいえ、ビールとカクテルだもの。お通しも来るよね。しかも「本日のお通しはおでんです」ということで、大きな大根とさつま揚げが目の前に。ヒーッ、本当の本当にお腹いっぱいなんですけど。友人と苦笑しながら大根を口に。

 なにこれ、美味しいじゃないの!人の胃袋って、美味しいといくらでも入るのね。私以上にお腹いっぱいと言っていた友人も、軽々と平らげていました。

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 こちらの二階席で美味しいおでんを頂きました。ライトアップされた鏝絵を眺めながら。

 

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 お腹もいっぱいだし、眠くもなってきました。私達も宿に帰って、左のアヒルのように、ひとっ風呂あひることにします。

 右は古山閣の玄関鏝絵。松竹梅のうち、竹の葉に卵を産むウグイス。可愛いでしょ?

 お風呂に入ったらきっと旅の疲れも出て、こてっと眠ってしまいそう。それともおばさん二人、まだまだおしゃべりに花が咲くかな?ウグイス嬢のごとく。続く。

一日目は八戸、二日目は山形へ

 JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」の旅。4日間、JR東日本全線乗り放題。今回も行って参りました。

 一日目は八戸へ友人を訪ねて。友人と会って、ランチをしながらおしゃべりをすると言うのが目的でしたので、観光は全くせず、気がついたら写真も一枚も撮っていませんでした。まあいいか、と思っていたところ、乗り換えの青森駅で「青い森鉄道」の可愛い車輌が目の前に。しかも、向かい合った両方のホームに。とりあえず、今回の大人の旅一日目の記念になりました。

 ↓

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 青い森鉄道沿線に三戸町と言うところがあるのですが、ここは漫画家・馬場のぼる氏の出身地でして、氏の代表作『11ぴきのねこ』のラッピングトレインが好評なのだそうです。運良く向かい側にとまっていました。

 1ぴき、2ひき・・・あれ、10ぴきしかいない。10ぴき目が心配そうに振り向いています。

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 良かった~。遅れてついてきてた~。(ピンクの車両です)

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 翌日から、私は一泊二日で山形に行くことにしていました。山形県に行くのは初めてです。しかも、今回は友人(押しも押されもせぬおばさんです)との二人旅。もちろん、友人も「オトキュウ」です。早朝の出発なので遅刻しないように気を付けなければ。目覚まし時計を止めてグッスリねこんでしまうなんて事のないように。

 

 さて翌日。無事に出発しました。一日目の目的地は憧れの『銀山温泉』。大石田という駅で降り、そこからはバスで銀山温泉に向かいます。バスの車内で素晴らしいポスターに出会いました。

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 巧妙に仕組まれた儲け話詐欺。山形県ではそれを「ほだな話嘘だべ詐欺」と名付け、県民の防犯意識の向上に役立てているようです。

 以前、拙ブログで、「青森県では一人称はオレではなく、ワ、なので、オレオレ詐欺ではなく、ワだワだ詐欺になるのかも」という冗談記事をかいたのですが、↓

お城の「サギ」 - おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

山形県人とは、なんだか気が合いそうな気がしています。

 写真では二人の名札のフリガナが見えないと思いますので、書きますね。

 娘「振子真愛(ふりこ まない)」 

 父「振子万造(ふりこ まんぞう)」

 本当に、山形県人とは気が合いそうです。幸先のいい旅の始まりに、心の振子も大きく揺れたのでした。続く。

カフェオレ色に・・・

 今日は思い切って、私の俳句を披露したいと思います。決して会心の作とか自信作とかと言うのではないのですが、出来たとき、とても嬉しかった句なのです。ですので、嬉しさに舞い上がって発表したいと思います。

 

 見下ろせばカフェオレ色に枯れ野かな   takako

 

 ↓ この景色を詠んでみました

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 こちらの写真は下の10月29日の記事で紹介したものです。

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 記事でも書きましたが、苦しい登山の行程で目にしただけに、この風景は忘れがたい美しさでした。山から見下ろすと、初冬の野はこんな色をしてるんだなあと新鮮な思いがありました。

 その後、折々に、「あの景色を句にしたいなあ。あの色をなんて表せばいいんだろう」と思っていました。そしてあるとき、珍しく一人でカフェに入り、カフェオレを注文。運ばれて来たカフェオレをゆっくりかき混ぜていると目の前に現れたのが、まさにあの色!「これだ、この色だ。捕まえた!」と思いました。

 

 月に一度出席している句会で、この句を褒めて下さる方がありました。めったに褒められることなどない私の句作なのですが。

 また、「カフェオレ色」ではなく、「カフェオレ色」の方がいいのではないかとか、「なぜ、にしたのか?」といった質問も頂きました。私も迷った点です。一応、次の様に答えました。

 「のだと、カフェオレ色の野がそこにあるという感じで、にだと、広がっているという感じが出るように思ったので」

 でも、正解かどうかはわかりません。座でも、特にどっちがいいという話にはなりませんでした。「の」がいいか「に」がいいか、そんなことで悩むのが俳句の面白いところであり、イライラもするところなのです。

 とりあえず、今回は「枯れ野色」を表すのに、「カフェ・オ・レ色」という自分で納得のいく表現が見つけられたので良しとします。

 自画自賛の内容にふさわしく、今日は「かれの色はおれの色」という、ジャイアンみたいなダジャレで締めたいと思います。では。