今日は思い切って、私の俳句を披露したいと思います。決して会心の作とか自信作とかと言うのではないのですが、出来たとき、とても嬉しかった句なのです。ですので、嬉しさに舞い上がって発表したいと思います。
見下ろせばカフェオレ色に枯れ野かな takako
↓ この景色を詠んでみました
こちらの写真は下の10月29日の記事で紹介したものです。
chokoreitodaisuki.hatenablog.com
記事でも書きましたが、苦しい登山の行程で目にしただけに、この風景は忘れがたい美しさでした。山から見下ろすと、初冬の野はこんな色をしてるんだなあと新鮮な思いがありました。
その後、折々に、「あの景色を句にしたいなあ。あの色をなんて表せばいいんだろう」と思っていました。そしてあるとき、珍しく一人でカフェに入り、カフェオレを注文。運ばれて来たカフェオレをゆっくりかき混ぜていると目の前に現れたのが、まさにあの色!「これだ、この色だ。捕まえた!」と思いました。
月に一度出席している句会で、この句を褒めて下さる方がありました。めったに褒められることなどない私の句作なのですが。
また、「カフェオレ色に」ではなく、「カフェオレ色の」の方がいいのではないかとか、「なぜ、ににしたのか?」といった質問も頂きました。私も迷った点です。一応、次の様に答えました。
「のだと、カフェオレ色の野がそこにあるという感じで、にだと、広がっているという感じが出るように思ったので」
でも、正解かどうかはわかりません。座でも、特にどっちがいいという話にはなりませんでした。「の」がいいか「に」がいいか、そんなことで悩むのが俳句の面白いところであり、イライラもするところなのです。
とりあえず、今回は「枯れ野色」を表すのに、「カフェ・オ・レ色」という自分で納得のいく表現が見つけられたので良しとします。