前の晩、宿の方に「銀山温泉が一番混むのは、いつ頃ですか」とお聞きしたところ、驚きの答えが返ってきました。
「一、二、三月ですね。アジアからのお客さんがたくさん。以前は冬は暇だったんですけど、今は雪の季節が凄いんですよ」と言うことでした。まさかの答えに、ホントにビックリしました。
下の写真は九時半頃の風景です。団体さんが到着です。天気予報は「雨のち雪」の銀山温泉ですが、そんなことはお構いなし。ホットな一日が始まるのです。
私達は銀山温泉をあとに、山形市へ。半日かけて山形市内を見物し、夕方の列車で帰る予定です。
左は山形駅西口にそびえる高層ビル「霞城(かじょう)セントラル」。右はその展望台からの眺めです。眼下に広がる広大な公園が山形城跡である「霞城公園」。私達の最初の目的地です。
霞城公園のお目当てはこちらの擬洋風建築です。元は済世館という市立病院だったそうで、こちらに移築復元したのだそうです。国重要文化財。形といい色といい、個性的な面白い建物です。
ここで、同行の友人に一つお詫びがあります。
この建物の中に入って中庭越しの眺めを見た瞬間、私は友人に次の様に熱く語ったのでした。
「私さ、イタリアでダ・ビンチの『最後の晩餐』のある教会に行ったんだけど、この眺めソックリ。覚えておいてね、今度写真見せるから。ホントに似てるの」
ゴメン。言うほど似てなかったわ。思い出補正ってヤツ?許して。でも、お詫びにこれはどう?
↓
左は霞城公園にある県立博物館前の最上義光公。右はマドリードの王宮のフェリペ四世。
こういうのを見ると、人が「カッコイイ」と思うものは、時代や洋の東西を問わないんだなあ、と思いますね。
丁度この像を見ていたとき、12時を知らせる鐘の音が響きました。それが凄くいい音で、友人と「このお昼の鐘、どこでなってるんだろう?いい感じだね」と、旅行気分に浸ったりしました。
その後、いろいろ写真を撮ったり、↓
ブラブラと歩いて、山形美術館の前を通ったとき、再びあの鐘の音が柔らかく響いたのです。1時でした。友人と音のする方に歩を進めたのですが、立木が邪魔をして音の正体は突き止められませんでした。ちょっと心残りでした。
帰宅後、どうにもあの鐘の音が心に引っかかり調べました。
鐘はカリヨンと言い、複数の鐘を組み合わせてメロディーを奏でるもので、日本語では「組み鐘」と訳すのだそうです。美術館のすぐそばにあるということまでは分かりました。
そして、奇跡の一枚。 ↓
写ってた~!
冒頭の展望台から撮った中の一枚に、偶然写り込んでいたのです。実際に撮った写真はもっと広く風景を収めているので、カリヨンは小さく小さくしか写っていないのですが、そこはデジタルの便利さですよね。トリミングと補正で認識できるレベルになりました。
今回の旅行は小さなラッキーがいくつもあって、友人と何回も喜び合ったのですが、帰宅してまでこんなラッキーがあって、ちょっとかじょうなほどのラッキーぶりなのでした。続く。