おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

弘前公園で春の音を聞く ①

 昨日はとても良いお天気でした。用事があって近くまで行ったついでに、弘前公園(お城)を散歩しました。

 一昨日の拙ブログで、「フキノトウに先駆けてミチタネツケバナハコベが花をつけている」というような事を書きました。が、それは私の狭い狭い生活圏内での出来事に過ぎず、やっぱりフキノトウは賑やかに咲いていたのでした。訂正します。

 

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記事もボケてましたが、写真もボケボケですね

 弘前公園は桜で有名ですが、松も素晴らしいのです。

 明るい茶色の幹と緑の葉の対比が美しい松の老木が、何本も整然と並ぶ様に見とれていると、木立の奥の方からモーターの音が聞こえてきました。

 男性読者にとっては「そんな事」と思われるかも知れませんが、私と同じ女性読者の皆さん、エンジンとモーターの違いって、お分りでしょうか。私が知ったのはほんの数年前だったのです。「草刈り機」がみたいという友人に付き添って、売り場に行ってみたときのことです。売り場にはちょうど専門の店員さんがいらして、丁寧に使い方など説明してくれました。

 「こちらはモーターなので、エンジンタイプより女性にも扱いやすいと思います」

 「モーターとエンジンって、何が違うんですか?」

 堂々と無邪気な質問をぶつける私に、その店員さんは「えっ」と一瞬たじろぎを見せたものの、素早く体勢を立て直し、言葉を続けました。

 「エンジンはガソリンなどの燃料を燃やして動力にします。モーターは電気です」

そういうことであったか!私は一つ物を知ったのでした。

 

 松の陰から聞こえるモーター音を聞きながら、何の音だろうと思うと同時に、「ああ、春の音だ」そう思いました。

 雪深い北国では、冬の間、あらゆる建物の扉や窓は固く閉ざされています。そのため、外にいて聞こえる人工音は、街を走る車のエンジン音や除雪機の音が主です。除雪機にはモーターで動くタイプの物もあるようですが、私の周りで聞こえて来るのは、「この辺の雪にはモーターでは使い物にならない」という声です。なので、除雪機もやっぱりエンジン音を響かせているのです。雪国の屋外では、モーターで作動する機器の出番はあまり無いように思えます。

 そんな事を考えながらしばらくその場に佇んでいると、片手にブロワーをさげた女性が松の間から姿を現わしました。

 ブロワー!送風機ですね。やっぱり春だ、改めてそう思いました。恐らく松の落ち葉や他の枯れ葉を吹き集めているのでしょう。これは雪が消えてからでなければ出来ない作業です。やっぱり、モータ-の音は春の訪れの音だなあ、そう実感したのでした。

 

 「冬の間はエンジン音しか聞こえない。モーター音は春の音」、この発見が見当違いや先日のフキノトウの件のような私の思い込みで無ければいいのですが。

 「takakotakakoさん、また吹いてる」そうならないよう願いながら、ブロワーのことを書いたのでした。続く。