おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

編み物ゾーンに入る

 今月の頭に手編みのベストを完成させてから、次の作品の事を考えたり考えなかったりしていました。

 暑くなるから、ウールはちょっとな〜とか。

 やりかけの膝掛け(あら、韻を踏んじゃった)やらないとな〜とか。

 ウェアとか大物編むなら、やっぱり夏糸がいいけど、あんまり着ないしな〜とか。

 そして、いつも頭の片隅にあった頂き物のウールの段染め糸(6玉)も気になったり。凄くいい糸(手触りも、そして値段も)だから、絶対セーターを編みたい!でも6玉じゃ足りない、あと3玉は欲しい。でも昔の糸だろうから、もう売ってないだろうし。まあ、ものは試し、ネットで探してみますかね。

 結果、売ってた!

 俄然やる気満々。早速どのデザインにするか考え(これは得意。割とすぐに決められます)、ゲージ編みをしてみました。うん、いい感じ。デザイン決定。

 普通は後ろ身頃から取り掛かるのですが、ちょっと模様が複雑なので、編み進んでからや~めたとなると、あまりにもガッカリなので、今回は袖から編むことにしました。

 今現在の進捗状況。なんか凄くないですか?この模様!編み図と首っ引きで、しかもやったことの無い編み方も出てくるので頭も凄く使うの。自然と集中力も高まって、いつしか、いわゆる「無心」の状態で編んでました。

 ああ、私、今、ゾーンに入ってた。そう感じました。スポーツだけじゃなくて、編み物にもあるんですよ、ゾーン(笑)

 そして、ゾーンに入った証拠になるかどうかは分かりませんが驚きの事実をお伝えします。実は上の写真は、一度編み上がった袖をほどいて、再び編み始めたものなのです。編み上がったものの、ところどころの間違いや誤魔化し(自分と先生にしか分からない程度のものです)が気になって我慢出来なくて。いつもの自分だったら、「まあいいか」とか「やり直すなんて面倒」とか、絶対にほどかなかったと思います。

 ところがね、今回は全然惜しくなかった。それどころか、「もっとちゃんと編みたい」という欲求が強かったのです。きっと、あのゾーンに入った感覚、あの感覚が背中を押してくれたんだと思います。実際、2回目を編んでいる時も、ゾーンとまでは行かなくても、かなり集中して編んでいました。

 模様の何もない、表編みだけの編み地をメリヤス編みとか素編みといいます。私はこのメリヤス編みだけのデザインで、何も考えず手を動かすというのが好きで、特に段染め糸に関しては、その魅力が一番発揮出来るのではないかと思っています。

 ただ今回、かなり頭を使う編み地に挑戦した結果、いつもとは異なる精神の状態を味わえたこと、これは面白い体験でした。たかが編み物、されど編み物。

 何事も続けるうちには、思わぬ発見があるものです。セーターの模様によって心模様も編み出されるという、私の見解が編み出されたのでした。いずれの日かの、このセーターの完成報告をお楽しみに。では。