おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

余り毛糸でバッグを編みました

 一年以上前からNHKテキスト『すてきにハンドメイド』を参考に、暖めていたアイディアがありました。手持ちの派手な毛糸をアクセントにしたバッグを作ろうというものです。

 あれこれ考えていた時間は長かったものの、いざ取りかかりますと、かぎ針編みの特性でスイスイと編み進んでいき、あっという間(二日)に完成しました。

 

 

 色合いも形もいい感じに出来たと自負していて、喜んでいます。そして、出来栄え以上に喜んでいるのが、「材料費をかけずに出来た」という点です。

 

 まず毛糸ですが、紺色の糸も配色のハデハデ糸も、手元にあった残り糸でした。下の写真をご覧下さい。紺色はアランセーターを編んだ残り。ハデハデ糸は、何年も前に編み図と糸のキットが安くなっていたのでついつい買ってしまったものです。編み図のベレー帽を編んではみたものの、なかなかかぶる勇気も機会も無く、ベレー帽は眠ったままになっています。残った糸の量は少なく、でも捨てるのは惜しく、何かに使えないだろうかとしまっておいたのですが、今回、日の目を見ることが出来たのです。めでたしめでたし。

 

 

 バッグが完成して、友達何人かに見せて自慢したのですが、みんな口を揃えて褒めるのが「持ち手が素敵!」という点です。

 実は、この持ち手も材料費ゼロなのでした。

 しばらく前の拙ブログで「編み物教室に通っている」と書いたことがあります。およそ10名のメンバーの中で、私は下から二番目に若い会員です。平均年齢は70歳ぐらいでしょうかねぇ。皆さん大ベテランという感じで、腕は勿論、お持ちの材料や道具もそうとうのようです。

 その中で、最年長と思われる方(80歳ぐらい?)なのですが、ここ一年、私にいろいろと下さるのです。

 「もう年をとってしまって、こういうのを使って作ることは無いから。そろそろ整理しようと思っているから、遠慮しないで」

 そんなわけで、件の持ち手も、その方から頂いたのを有り難く使わせていただいたというわけです。

 

 一口に趣味と言っても様々あり、中には若いときにしか出来ないものもあるかと思います。逆に一生楽しめる、年をとっても出来るものもあるでしょう。私は、編み物や手芸は後者だと思っていました。でも上に書いた方のお話を聞き、いずれ「縮小」して行かざるを得ない時が来ることを実感したのでした。

 「何かに使えるかもしれない」、そう思って余った材料をとっておくのは「手作り好きあるある」だと思います。実際、余り物が日の目を見る、今回のようなこともありますし・・・。でも、自分の年齢とも相談しつつ、処分すべきものは処分して、せめて一箇所にまとめるぐらいはしなければ、そう考えているのです。

 80歳の先輩の「持ち手」の話をもちて我が教訓とせん、そう自分に言い聞かせているのです。では。