おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ブナの実について、耳をそばだてて聞いて

 気持ちのいいお天気が続いています。

 弘前市では新型コロナウイルスの感染者も出ておらず、少しずつ生活のリズムが「ビフォーコロナ」に戻ってきている感じです。でも、「新しい生活」の意識は結構浸透していて、外出するにも、三密を避ける・マスクを着ける、この二点は皆さんしっかり心掛けていらっしゃるようです。

 そういう私も、気晴らしはもっぱら「自然の中へ」という感じです。植物との出会いはいいですよね。遠慮無くマスク無しで近づけるのも嬉しいし、写真を撮るにも許可もいらないし。ということで、最近の私のお気に入りをご覧下さい。

 

f:id:takakotakakosun:20200608110801j:plain

 ジョージア・オキーフという、20世紀アメリカを代表する画家をご存じでしょうか。私はケシの花を見ると、必ず彼女の絵を連想してしまいます。著作権の関係で画像を載せられないので、是非、検索して彼女の絵を覧になってみて下さい。

 (ここでどうしてもダジャレを言いたいので、聞いてね。この花を接写したのは、拙者でござる。お粗末)

  

f:id:takakotakakosun:20200608110831j:plain

ユリノキ」という大木です。花盛りです。名前はユリノキですが花はチューリップに似ています。

f:id:takakotakakosun:20200608110903j:plain

 ぼけてますね。(ぼけるのはダジャレだけにしておきたいのに・・・)

f:id:takakotakakosun:20200608111027j:plain

 花盛りと言えば、岩木山の麓に、真っ白にかすむようなニセアカシア(ハリエンジュ)の群生。花房は天ぷらで食べられるのだそうです。

帰化植物の繁殖力 - おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

 

f:id:takakotakakosun:20200608110943j:plain

 こちらは「ブナの実」です。違っていたら困ると思い、ネットで調べました。間違いないです。

 そもそも、「ブナ」と名札のついた木から伸びた枝に生っているのですから間違い無いに決まっています。なのになぜ調べたか。それはですね、回りには他にもブナの木が植えられているのに、実が生っているのはこれだけだったからなのです。そして調べた結果、とても面白いことが分かったのです。

 第一に、ブナの実を見られるのは中々無いと言うこと。ブナは成長が遅く、実をつけるのは芽を出してから50~60年後。しかも、その後も実をつけるのは5年に一度なのだそうです。たまたま私の視界に入る低い枝に、5年ぶりになった実。偶然の嬉しい出会いです。

 第二に、ブナの実は別名「そばぐり」と言われることを知り、そこから「そば」の語源に至ったのです。

 「そば」は、もともとの漢字では「稜」と書き、その意味は「かど」「すみ」。「山の稜線」という言葉でそのイメージがつかめるかと思います。

  皆さん、お蕎麦はお好きでしょう?その蕎麦になるソバの実がこちらです。

f:id:takakotakakosun:20200608114934j:plainWikipediaより

 「かど」(そば)がありますね。なので、この実は「そば(のある)麦」と呼ばれ、漢字では「蕎麦」なのだそうです。そして、ブナの実もやはり「かど」があり、かど(そば)のあるドングリ「そばぐり」という別名を持つのだそうです。

 今日のタイトルを注意深く読んで下さった方は、耳をそばだてて、というより目をそばだてて読んで下さった事と思います(確信)。

 そう、その目や耳を三角に尖らせるそのイメージ、「稜」が立っているでしょう?「そばだてる」の「そば」もやはり同じ語源を持つのだそうです。

 そして、面白いことの三つ目。

 秋になって熟して落ちたブナの実は生で食べられ、しかもかなり美味しいのだそうです。これは秋が楽しみ。

 でも、実を求めて「密」が発生すると困るので、場所は秘です。「はるか夢球場」のそば、とだけお伝えしておきたいと思います。では。