いつも午前中はダラダラと過ごしてしまうことが多いのですが、今日は12時までに銀行で振込みをしなければならないというミッションがあったので、珍しくシャキシャキ行動しました。
2月3日という、例年であれば最も寒く、深い雪に半分閉じ込められたように暮らしているはずの今日、なんと朝から雨が降っているのです。いくら暖冬たって、限度を超えてない?
車にしようか徒歩にしようか、少し迷いましたが、なんたって私には少し前に買ったばかりの防水仕様のブーツがあるし、
雪国でブーツを買うときは 2 - おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)
あまりにも運動不足すぎる毎日なので、傘をさして歩いて、ついでに駅前まで出て他の用事も足してくることにしました。
銀行に到着し、振込用紙を記入している間に汗が噴き出してきました。念のためと思ってマフラーをしていたのですが慌てて取り去り、それでも暑くてダウンコートも脱ぎました。2月の弘前で、ですよ。いくら暖冬たって、限度を超えてない?
銀行の用事を済ませ、駅に向かい、駅の中を抜けて駅前にある市役所の出張所へ。その後は少し買い物を済ませ、あとは家に帰るため再び駅へと向かい、駅前のホテルの前に差し掛かったときです。12時頃だと思います。
うそ!まさか!ほんとに?
今、2月なのよ。ここは青森県弘前市なのよ!いくら暖冬たって、限度を超えてない?これは写真に撮らなくちゃ!
一度だけゆっくりと羽を広げたのですが、鮮やかなオレンジ色をもつ美しい蝶でした。スマホで写真を撮っている私を、怪訝そうにみながら何人かの若い通行人が通り過ぎていきました。
ちょうど最後の写真を撮り終えたとき、一台の車がホテル前にとまり、送ってもらって来たおばさまが降りて来ました。そして、おばさま特有のフレンドリーさで、すぐに「何?何?」と訊いてきます。もちろん、私もおばさん特有のこだわりのなさで応えます。
私 「蝶々。2月の弘前で蝶々。ビックリ通り越して、なんだか怖いですね」
彼女「あれー。可愛そうに。ここにいれば踏まれるか車にひかれてしまう」
そう言うと、彼女は蝶々を指先でつまみあげ、傍らの植え込みに移してあげたのでした。そして、
彼女「怖いと言えば、コロナウイルス。大変だよね」
私 「ホントにね、怖いですよね。お互いに気をつけましょうね」
彼女「うん、気をつけて」
こうして、ほんの4、5分前に会ったばかりのおばちゃん二人、まるで昔からの友人か親戚のように語り合い、別れたのでした。
引きこもりがちの私が久しぶりに外出してみると、真冬の蝶々というチョー珍しい物が見れたり、見ず知らずの方との心温まる出会いがあったり。
令和2年は、年明けからコロナウイルスという恐怖がやってきてしまいましたが、人混みは避けつつも、外の空気を吸うことも必要だなと改めて思ったのでした。では。
↓ 2018年2月7日撮影。2月の弘前はこれが本来の景色のはずなのですが。