おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

昭和を感じる喫茶店①

 弘前市の「ルビアン」という喫茶店には素敵なステンドグラスがある、そういう情報をネットで入手したのが一ヶ月程前だったと思います。

 生まれて59年の間、喫茶店やカフェに一人で入るということの無い人生を送ってきました。また、「友達とお茶する」というような時には、だいたい決まったお店に行くというパターンでした。

 ところが、人生60年目を迎える頃になって大きな変化が訪れたのです。きっかけはコロナ禍だったのかも知れません。友達ともなかなか会えないし、かといって家に閉じこもっているのも気が滅入るし。そう言う事で、気分転換のため、時々一人で喫茶店を利用するようになったのです。

 そういうわけですから、もう随分長いことこの地に住んでいながら、弘前市の喫茶店事情には全然明るくなかったのです。なので、開店50年以上にもなるという老舗喫茶「ルビアン」も、今日まで知ることもなく過ごしていたんですね。

 「古いステンドグラスかあ、惹かれるなあ。行ってみたい」そう思っていたところに、ちょうど友人二名とランチをする機会があり、私の希望を告げたところ、二人ともオッケー。おばさん三人で訪れたのが、10日ほど前の事でした。

 

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  実はですね、上の写真を撮影したのは、その10日ほど前の時では無く、その一週間後に一人で訪れた時なのです。

 

 友達と三人で行ったときは、マスターからステンドグラスについてあれこれとお話をお聞きできたのは、お会計を済ませた帰り際であり、なんだか写真を撮らせて頂くタイミングを逃してしまったのです。それからずっと、「写真を撮ってくればよかった」という後悔が残り、一人で再訪したというわけです。

 店内のステンドグラスその他、昭和の風情漂うインテリアの写真は次回紹介させて頂くことにして、今日の記事のまとめは、三人で頂いたスパゲッティ・ナポリタンについて書くことにしたいと思います。残念ながら写真はないのですが。(食事の写真を撮るという習慣がないので、いつも食べ終わってから、写真を撮れば良かったと気がつくのです)

 店内のレトロな雰囲気に合わせ、「ここはやっぱりナポリタンでしょう」と三人一致で注文しました。出来上がったそれは、ジュージューと美味しそうな音と匂いをさせて、一つずつ運ばれてきました。小振りな鉄製の、年季の入ったフライパンに盛り付けられて。

 懐かしくないですか?フライパンに入ったナポリタン。(それとも今でも普通にあるのかな?)ナポリタン自体も美味しかったのですが、最後の方で口に入る麺は、フライパンの熱でパリッとした食感になって、それもまた美味しいのです。

 お店を出てから、「美味しかったね」と感想を言ったところ、一人は「美味しかった」と私に賛成してくれました。ところが、もう一人は遠慮がちに「私はちょっと脂っこかったかな」と言うのです。

 「へえ、あれぐらいでも脂っこいんだ。私はなんともないよ」、私がそう言いますと、その彼女は「う~ん」と笑っていました。

 なるほどねえ。

 実はその彼女とは、かれこれ30年の付き合いになるのですが、出会ってから現在まで、一度として「太った彼女」をみたことがないのです。30年間、常に痩せ型。

 なるほどねえ。

 太る人・痩せる人では、好む食べ物からして根本的な違いがあるものなのねえ。納得せざるを得ませんでした。

 そうかあ、私が太った太ったといつも騒いでいるのは、甘い物・脂っこい物を好むという、根本的な体質の問題があるのね。喫茶のあとで、なんだか鋭い切っ先をつけつけられたような、そんな気分になったのでした。続く。