おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

昭和を感じる喫茶店②

 弘前市にあります老舗喫茶、「純喫茶・ルビアン」について、その昭和っぽさについて書きたいと思います。

 まず、店内のレトロなステンドグラスの写真をご覧下さい。

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 私が「ステンドグラス、素敵ですね~」と言いますと、マスターはご丁寧にそのお値段まで教えて下さったのです。

 「カウンターの向かいの三枚も奥の二枚も、全部50年前に東京の秋葉原で買って、一枚5万円」

 「えー、50年前の五万円ですか。あちらのレリーフ、銅ですかね?あちらも素敵ですね」

 

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 「うん。あれはさ、弘前の中三(なかさん)デパートで38,000円だったかな」
 「写真にとって、ネットにあげてもいいですか?値段もいいですか?」

 「いいよ、いいよ」

 ということで、こうして紹介させて頂いているのです。

 これらの写真だけでも十分に昭和っぽさが伝わるかと思うのですが、更に二つ、昭和の香が濃く漂う物があったのです。それは、有名人のサイン。御来店の有名人のサイン入り色紙を飾ってあるお店は良くありますが、こちらで拝見したのは色紙ではありませんでした。

 

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 サインに添えられた西暦1996年はすでに平成ですので、正確には昭和の香りでは無いのかも知れませんが、私にとっては昭和のスター(?)なのです。

 誰のサインか、皆さんお分りになりましたでしょうか。そうです、あの悪役レスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャーの似顔絵付きのサインなのです。眉間の傷まで描いてあって、サービス精神の旺盛さがみてとれます。見つけたときは、メチャクチャ興奮してしまいました。

 凄~いと大喜びしている私にマスターは、「こんなのもあるよ」とアルバムのような物を手渡してくれました。そちらに書かれていたサインが ↓

 

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 ダウン・タウン・ブギウギ・バンドD.T.B.W.B)です。左上に「竜童」とありますね。

 私は特にD.T.B.W.Bのファンというわけではないのですが、それでも「わー!」という気分になりました。ついでに申し添えますと、アブドーラ・ザ・ブッチャーも、特にファンだったというわけでも無いのです。

 これら二つのサインは、ステンドグラスやレリーフとは違って値段の無いものです。でも、共通しているのは、全てがこのお店の歴史を物語っているという点です。そう、歴史こそ「プライスレス」なんですね。

 どうぞ皆さんも、機会がありましたらこちらの喫茶店を訪ねてみて下さい。お店の雰囲気が懐かしい昭和香りなのはもちろん、出されるランチメニューも昭和っぽい美味しさがあるのです。

 そして、極めつけの昭和っぽさは、なんと言ってもお店を一人で切り盛りしているマスターその人です。私の個人的感想ですが、マスターはアブドーラ・ザ・ブッチャーの自筆の似顔絵に、ちょっぴり似とります。「お値段以上」に楽しめる純喫茶・ルビアン、お勧めです。では。