おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

生姜が好きです

今週のお題「あったか~い」

 

 今年の秋から、私に大きな変化が現れているのです。それは、お料理が好きになったということ。

 今まで拙ブログで何回か言及しているのですが、私はお料理はあまり好きではなく、仕方なくやっているという感じでした。それが、どういう風の吹き回しか、「お料理って面白い」「自分で好きな物を作って食べるって楽しい」、そういう心境の変化がおきたのです。

 思えば、私は怠け者で飽き性なのにどこか完璧主義という、困ったと言いますか情けないと言いますか、そういう性質の持ち主なのです。そのため、お料理に関しても、「レシピ通りに作らなければ」「失敗は許されない」、そういった足かせを自分にはめていたような、そんな気がするのです。

 ところがなんのきっかけか(恐らくYoutubeで料理動画をみるようになったからか)、実に楽~な、軽~い気持ちでお料理が出来るようになったのです。そして、持ち前のずうずうしさを発揮し、友人達に「食べに来て」と宣伝までしているのです。

 友人達は皆大人なので、「美味しいよ、全部美味しいよ」と褒めてくれるのですが、私が「何が一番美味しい?」と尋ねますと、「土鍋で炊いたご飯かな(笑)」という答えが返ってきたりして。皆、正直な大人なのです。

 私が作るお料理は野菜中心なのですが、その中でも最近は生姜の活躍に目覚ましいものがあります。生姜には体を温める効果があるというのは有名で、寒い季節には積極的に摂るようにしているのですが、自分で作るお料理には好きなだけ生姜を増量できるというのがいいですね。また、煮魚などを作る際には臭みをとるために生姜をいれますが、その生姜を一緒に盛り付けて食べてしまう、そんなことも外食にはないメリットですね。甘塩っぱい味のしみた生姜、美味しいですよね。そして、やっぱり体が温まるような、そんな気もしてくるのです。

 

 話はかわりますが、先日、スーパーで次の様な光景を目にしました。

 ご高齢の男性が、カップライス(カップ麺のご飯ヴァージョン)を一つ手に取り、しばらく眺めた後、レジに持って行きました。そして、レジの若いお姉さんに次の様に言いました。

 お爺さん 「これにお湯を入れて貰えますか?」

 お姉さん 「そういうサービスはしていないんですよ」

 お爺さん 「いや~、私はこういうのやったこと無くて。私、出来ますかねえ?」

 お姉さん 「私もやったこと無いです」

 

 上の会話を耳にした私は、お姉さんの切り返しの上手さ、カップライスなのに冷た~いという矛盾、その二つを同時に感じ、お爺さんには申し訳ないけれど、面白がってしまいました。

 そうなんですよねえ。

 私自身、男やもめになった実父が「食べる事」に苦労していた姿をみているので、一人になった高齢男性が、家事の中でも料理に困るというのは容易に想像がつきます。なんとか手軽に、目先の変わったものも食べたい、そう思ったんでしょうね。

 いきなり料理好きに変身した私ですが、いつ何時「飽きっぽさ」が顔をだすか、続けられる自信はないのです。でも、人間、生きている限り食べなければならないのです。できる限り、自分で「食べたい物」を食べたい。そのためには自分で作るのが最善でしょう。しょうが無いなどと諦めて食事の支度をするのでは無く、好きな生姜をタップリ入れて楽しんで料理をする、そんな生活ができるだけ長く続けばいいなあ、そんな風に願っているところです。では。