おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

手作りを褒めるときは

今週のお題「手づくり」

 

 「手作り」が今週のお題ですが、ちょっと考えてみますと、お菓子やデザートには「手作りの」という形容詞がつきますが、普段のお料理にはつかないですよね。「手料理」とは言いますが。そして、普段ではないお料理、例えば海苔巻きとかおはぎとかには「手作りの」がつきがちな気がします。

 つまり、作ることが当たり前のものにはわざわざ「手作りの」なんて言わないってことです。「手料理」と表現するのは、おもてなしの場面などで、お店の物の方が手間がかからないだろうに、わざわざ「手作り」したということを前面に押し出しているわけです。

 私の「手作り」は、お菓子と編み物、ほんの時々縫い物、そういったところです。いずれも、買った方が早く綺麗に出来ると言ったレベルです。それなら普通、わざわざ作らないですよね。ただ、編み物・縫い物に関しては、既製品よりもずっと安くあがるというメリットもあります。リメイクや手持ちの材料を生かして作ることが多いので。

 でも、お菓子は違います。まず、材料費が結構かかります。本職と違って小売値ですから。そして光熱費もかかります。そこに手間賃も含めますと、「買った方が安い!」となります。それでも、楽しいから、手作りは美味しいと信じて、作るのです。ですから皆さん、手作りのお菓子を褒めるときには、「売っているのと遜色ない」は禁句です。遜色ない=同程度、同程度なら買った方がいいのですから。

 「お店のより断然美味しい!」そう言ってあげて下さいね。

 

 さて、次は編み物や洋裁、手芸作品に関する褒め言葉についてです。全くの私見ですが参考にして頂ければと思います。

 手作りでどういったテイストの作品を目指すかは人それぞれです。手作りならではの味わいと言いますか、温かみと言いますか、そういったものを大事にしている方もいらっしゃるでしょう。でも、私は普通に着用するウエア(セーターとか、ワンピースとか)を作っています。私のような、手作りで普通のウエアを作っているよ、と言う方も多いかと思います。

 そして、そんな手作りウエアを着用して友人に会うと、手作り好きのサガとして、

 「これ、作ったんだよ」

と、聞かれもしないのに言ってしまったりしがちです。

 皆さんは友人にそういう自慢をされたとき、どういうリアクションをされますか。私が思う「普通ウエア派」の最も嬉しい言葉は、

 「うそ!既製品でしょ」

ですね。というのは、この言葉には、

 ①既製品レベルの仕上がりである

 ②手作り作品にありがちなダサさがない

という、技術とセンス、両方に対する賛辞が込められることになると思うからです。

 嬉しいですよ~。作る喜び、着る喜び、褒められる喜び、手作りの喜び満開ってところです。是非参考になさって下さい、自己責任で。

 

 最後に、私の最新作を載せますのでご覧下さい。帽子と手提げバッグです。百均の毛糸4玉、440円で出来ました。帽子とバッグがお揃いなんて、手作りならではでしょう?

 あ、今、読者の奇声が聞こえましたよ。

 「手作りって嘘でしょ?既製品でしょ?」って。はい、良く出来ました。では。