おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

人類はご飯をもりもりと食ってはならなかったのだ!(NHKスペシャルがそう言ったもん)

 ちょっと目についた、よそ様のエントリーのタイトルを、ちょっと拝借。

 ちょっと関係ない話を一回するのですが、私は自分のブログのことを「拙ブログ」と表現しています。それでいいだろうと、思いこんでいました。でも、私以外にこの言葉を使っている人は知らないし、逆に、「弊ブログ」という方はお二人見ました。どちらがいいのかしら?どっちでも?それともどっちもバツ?とりあえず、私としては「拙ブログ」でいきたいと思っています。

 

 閑話休題

 ご飯をお腹いっぱい食べる。幸せですよね。わかります。じゃあ、食わせろよと。それがですね、12日に放送された「NHKスペシャル シリーズ人体(Ⅱ)遺伝子(2)」によりますと、少なくとも子作りを考えている男性にとって、メタボは大変な敵だということが明らかになったのです。

 

 デンマークコペンハーゲン大学では、「精子レーニング」なるものが研究されています。これは子作りを考えている男性のメタボを改善し、それによって、『精子の中のメタボにかかわるDNAスイッチ』を健康な状態に切り替えるためなのです。

 DNAの2%の部分には生命の設計図がありますが、その設計図をオンにしたりオフにしたりするスイッチが98%の部分に存在するのだそうです。

 例えば、一卵性双生児は全く同じ遺伝情報=設計図を持っています。が、癌を抑制するDNAスイッチがオンになるかオフになるかで、一方は癌になりにくく、一方は癌を発症することになるのだそうです。 

 これまで、精子は受精卵になって変化するため、DNAスイッチの情報はすべて一旦、リセットされると考えられてきました。つまり、親のDNAスイッチは一代限りのもの、子の世代には引き継がれないとされてきたのだそうです。

 ところが、太った男性の精子のDNAスイッチの中には、リセットされないものが、少なくとも二つあることが発見されたのです。その二つとは、「食欲を増す」「脂肪をためる」スイッチでした。これはつまり、太った父親の子は「太りやすい」という性質を持つことになり、それはやがて孫の代に引き継がれ、しかも受け継がれたDNAのスイッチの状態は変化しにくくなり、代々に渡って一生の体質を決定づけることになるのだそうです。

 そこで、精子レーニングです。太った人も、運動などによってDNAスイッチを健康な状態にしうると考えられるためなのだそうです。もちろん、最初からメタボにならないに越したことは無いわけで、人類、特に子作りを考える男性は、ご飯をもりもり食っている場合ではないのです。

 

 親が経験によって獲得した性質や体質が次の世代に遺伝することがあると分かったとの研究成果の報告は、まさに衝撃的なのです。

 山中伸弥先生は、

 「もし、これが正しいなら今までの教科書を大分書き換えなければならないぐらいの驚き」とコメントされました。

 そして、卵子の場合はどうなのかという質問には次の様に答えられました。

  「卵子の場合は精子とは異なる部分があるのですが、例えば、妊娠中に過度なダイエットをすると、生まれた子どもは50年後ぐらいに、糖尿病や心筋梗塞のリスクが高まるということは分かっています。恐らくDNAスイッチが関与しているでしょう。」

 

 番組で、タモリ氏がいみじくも言いました。

 「遺産相続より遺伝相続。これから親になる人は大変だ。」

 そう、欲望のままに、もりもり食ってはいられないのです。んなにったらまえてはいられない!略してDNAなのです!では。