おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

ヒロポンというもの

 先日、サトウハチローの人生についてちょっと触れましたが、その中でヒロポン中毒であったということも書きました。

 戦後当たり前のように使われていた(らしい)ヒロポンという言葉ですが、私達の世代以降にとってはちょっとピンとこない言葉ではないでしょうか。小説や映画や、そういうフィクションの世界でのみお目にかかる言葉であり、実生活では耳にすることの無い言葉だと思います(実際に耳にするような機会がある方が大変ですよね)。

 そこで、この機会にちょっとヒロポンというものについて調べ、書いてみたいと思います。

 

 ヒロポンなんて、過去の物でしょう。そう思っていたのは私の大きな間違いで、いわゆる覚醒剤、刑事ドラマ等で「シャブ」と呼ばれる物と同一の物だったのです。詳しくはこちらをどうぞ ↓  

メタンフェタミン - Wikipedia

 メタンフェタミンとは有機化合物の名称であり、商品名がヒロポン、俗称の一つがシャブなのでした。

 今日ではヒロポンは使用が厳しく制限されていますが、第二次大戦中は士気向上や疲労回復のため世界中で広く用いられていました。そして、日本では戦後、日本軍保有品のヒロポン注射剤が市場に放出され、乱用が拡散されていったそうです。

 ヒロポンという商品名は、ギリシア語の「ピロポノス=労働を愛する」に由来するのだそうです。覚醒剤ですから、眠気は吹き飛び元気ハツラツ、いくらでも働けるぞ、そういうイメージだったのでしょうね。

 ところが、昔何かで読んだのですが、このヒロポンという名称について、世間で広く浸透していたのは、「疲労がポンと抜けるから、ヒロポン」という説だったのだとか。

 ちょっと不謹慎に聞こえるかも知れませんが、私は、この「疲労がポンと抜けるから、ヒロポン」、凄く好きなんですよね。ダジャレ好き心をくすぐって止まないと言いますか。何年も何年も前に知った事なのに、時々ふと思い出してはニヤついた気持ちになったりするのです。さすがヒロポン、凄い中毒性です。

 話は変わりますが、ヒロポン中毒は略してポン中と言います。そこで、「しゃぶしゃぶをポン酢で食べるのが好きで好きでと言う人は、シャブ中でポン中だ」というジョークを思いついたのですが、いかがでしょうか?よろしければ宴席などで使って見て下さい。ウマいこと笑いが取れれば、皆さんの仕事の疲れがポンととれるかも知れませんよ。でも、あくまでも自己責任でお願いしますね、どんな副作用があるかわかりませんからね。では。