おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

今日の私(日記です)

 今日は友人Aちゃんと温泉に行ってきました。近場ではなく、ちょっと遠出しました。

 最初に『鶴の舞橋(まいはし)』という、津軽地方では有名な観光名所に立ち寄りました。美しい光景でしたが、写真を撮り忘れました。残念です。

 『鶴の舞橋』を見ているうちに、どうしても我慢が出来なくなって、

 私 「ねえねえAちゃん、鶴の生活ってつまんないんだよ、タンチョウだから」

 と言ったところ、Aちゃんの反応は実に素っ気なく、

 Aちゃん 「なんで、そういうことを言わずにはいられないのかしらねえ」と、音楽で言えば、「短調」な返し方をされてしまいました。

 実は第二弾として、

 「ここでは割り箸禁止。マイ箸だけにね」と準備しておいたのですが、控えました。

 

 二人で『鶴の舞橋』を渡り終えると、丁度、地元ガイドさんらしき方が観光客とおぼしき方々に、案内板を示しながら説明をしているところでした。

 ガイド 「この橋は、日本一長い木の橋、長いきのはし、長生きの橋なんですよ」

と、聞き覚えのあるダジャレネタを披露しているところでした。ま、定番ね、と私が内心思いながら通り過ぎようとしたとき、

 ガイド 「この橋は渡りきるのは結構大変で、長生きは息が切れます」

思わず、うまい!と言いそうになりました。思いとどまったのは、そういうことをすると、Aちゃんにたしなめられるとわかっているからです。

 

 『鶴の舞橋』をあとに、目的の温泉がある『つがる地球村』というところへ向かいました。そこの温泉は初めてだったのですが、とてもいい泉質だと思いました。ただ、ちょっと温度が高すぎて、冬ならまだしも、今の時期はゆっくりは入っていられない程でした。Aちゃんは半身浴風に入っていました。私は一応肩までしっかり浸かる派です。

 浴槽からでたAちゃんに、笑いながら声をかけました。

 私 「Aちゃんさ、下半身だけ真っ赤で、マレーバクみたいだよ(笑)」

 Aちゃん 「Takaちゃんもだよ。自分を見てご覧(笑)」

 

 しゃべったり、笑ったり、洗ったり、こすったりして、入浴終了。脱衣所へ行きました。バスタオルで体を拭いているとき、後ろ側にいる年配のご婦人の姿が目に入りました。

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 上の記事に書いたのですが、私には役に立たない特技があるのです。

 私 「AちゃんAちゃん。私の後ろのおばあちゃん、パンツが裏返しなんだよね。教えてあげたくてウズウズする」

 Aちゃん 「やめなさい」

 私 「そうだよね。うん、わかってる。でもウズウズする」

 

 幸いなことに、その直後脱衣所に来た、おばあちゃんの娘さんと思われるご婦人が教えてあげたのでした。

 ご婦人 「ちょっとおばあちゃん、パンツ、カッパでねえ?」 ※カッパは、カにアクセント

 

 私は小声で根っからの津軽人であるAちゃんに聞きました。

 私 「津軽弁で、裏返しのことカッパって言う?」

 Aちゃん 「言うよ」

 ふ~ん・・・。

 私は人が「バク」になっていたり「カッパ」になっていたりするのはいち早く発見できるのに、自分のことは気づかないという、まさに哀しき人間であることをしみじみ自覚し、Aちゃんに言いました。

 私 「私ってさ、絶対に、人の振り見て我が振り直せないタイプだよね」

 Aちゃん 「そうだね(笑)。自分の下半身が真っ赤なのも気がつかなかったもんね」

 

 そんなことないよ、なんて台詞がAちゃんの口からは出ないだろう事は、長い付き合いで分かってはいました。

 いましたが、もうちょっと優しい表現は出来ないものでしょうか。「バクは夢を食う」と言いますが、Aちゃんも、夢も希望もないことを言って、私の夢を食べてしまったのでした。

 

 でも、とても楽しい日帰り温泉旅だったのでした。では。

「アラジン」のストーリーを初めて知る

 私事ですが、今日は誕生日で58歳になりました。何か自分に楽しいことをプレゼントしようと、映画「アラジン」実写版(字幕)を観てきました。

 

アラジン (オリジナル・サウンドトラック / デラックス盤)

 「アラジンと魔法のランプ」って、何十年も前から、子どもの頃から耳に馴染んだタイトルなのに、今まで本で読んだこともなかったし、ディズニーのアニメも観ていなかったことに改めて気づきました。でも、ストーリーはなんとなくお馴染み感があります。名曲「A Whole New World」は大好きで、劇中で歌われるのを楽しみに、席に着きました。

 

 まず、出だしは凄く面白いんですよ。軽やかで気の利いた展開で、主人公のアラジンという青年もなかなか魅力的に描かれて、人物像に興味がもてます。ところが、物語がすすむほどにアラジンが魅力を失っていくんですよ。ジーニー役のウィル・スミスに食われてるってことなのかもしれません。ウィル・スミスは楽しそうでした。一人勝ち状態でした。

 ジャスミン姫は容姿も歌声も魅力的です。ただ、今流行のポリティカル・コレクトネスに配慮した人物設定なんでしょうね。性格が「自立した女性」過ぎて・・・。

 アラビアンナイトの世界に現代の規範をねじ込むのは、無理が有りすぎると思うんですよ。女性がスルタンになるなんて、あり得ないでしょう?

 というような事を上映中考えていて、急に「そもそもアラビアンナイトのアラビアっていつの時代?」と気になりまして、帰宅してネットで調べたんです。

 

 Wikipediaによりますと、サーサーン朝ササン朝ペルシャ)時代に、ペルシャ・インド・ギリシャなど各地の民話が、公用語の中世ペルシャ語パフラヴィー語)で記され、「ハザール・アフサーナ」(ペルシア語: هزار افسان,千の物語)として編纂された[3]。その後、651年にサーサーン朝はイスラム教徒に征服されてイスラーム帝国が勃興する。最初のウマイヤ朝を経て、アッバース朝初期の8世紀後半に、その新都バグダードイスラーム帝国の中心都市として整備され始めた以降、アラビア語に翻訳されて9世紀にはその原型ができた 

 

 ということで、そもそもはイスラム以前のアラビアの物語だったわけです。

 だからなのでしょうか、お姫様が露出度の高い衣装という、イスラム世界ではあり得ない描かれ方で、スクリーン全体にインドっぽさが漂っていて、特にラストの集団舞踏シーンはインド映画のようでした。(結構好きです)

 

 流石ディズニーだけあって、CG等の映像技術は凄くて、子どもだけではなく、大人も十分楽しめる映画ではあるのですが、私的がっかりポイントが二つありまして、それはやっぱり書かずにはいられません。

 一つは楽しみにしていた、「A Whole New World」を主役の二人が歌いながら、魔法の絨毯で空を飛ぶシーン。く、暗い。画面が暗すぎてワクワク感ゼロ。むしろ何か不吉なことでも起きそうな雰囲気。スピード感やスリルじゃなくて、あそこは思いっきり豪華に美しくそしてロマンチックに盛り上げて欲しかった・・・。肩すかしその1。

 肩すかしその2は、敵であるジャファーとの対決シーン。そんなもんなの?そんなんで勝っちゃうの?ハラハラドキドキのアクションシーンが来るかと思ったのに・・・。

 映画の冒頭部分に比べて、アクションも人物も、だんだん生気を失っていたように感じて残念でした。

 そんな中、最初から最後まで変わらず可愛らしかったのは、お猿さんと絨毯ですね。動物をカワイイと思わせるのは映画制作者にとってはお手の物でしょうが、「絨毯」をカワイイと思わせるのは流石です。ペットだけではなく、カーペットにも強いディズニーなのでした。では。 

四日目 国立新美術館『ウィーン・モダン展』

 日本の美術館では、作品の撮影は禁止されていることがほとんどですね。

 今回珍しく、下の作品に限り撮影が許可されていました。皆さん、当然撮りまくりです。

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 作品のタイトルは、「エミーリエ・フレーゲの肖像」。エミーリエはクリムトの長年の愛人で、女性の体を締め付けない新しいデザインの洋服のお店を、経営していたそうです。
 上野の都立美術館でクリムトの作品を見たときも思ったのですが、ウィーン分離派と呼ばれるようになってからの作品は、どうもピンとこないんですよね。なんかポスターみたいというか、人物の顔もポップ過ぎるというか。私の中に、「油絵っていうのは、もっと重厚で、まさに一点もの!っていう有り難みがなきゃ」っていう思い込みがあるからなのかもしれません。

 この企画展では、絵画だけではなく、建築から家具や食器など、様々な分野の作品が古典的な様式からモダンなデザインへと変わった、その代表的な物も展示されていました。椅子やティーポット、分離派展のポスターなど、洒落たデザインで、なるほど確かに「モダン」だ、と納得の作品が多数ありました。

 で、またまた「へそ曲がり」な感想なのですが。

 私は、せっかく美術館に足を運んでみるのなら、ため息が出るような豪華な、あるいは歴史的に貴重な「一点物」がみたい、と思ったのです。いくら優れたデザインであっても、工業的に量産が可能な物であれば、デパートでみればいいんじゃないかな、と思ってしまうのです。ポスターも同じように、「本」を手に取って近々と見る方がいいような、そんな気がしました。工業デザインなどを学んでいる方にとっては有意義な展示だろうとは思うのですが、私はあまり「資料的価値」には興味がない、ということなのかもしれません。

 

 クリムトと並んで、今回注目を集めていたのはエゴン・シーレですね。シーレは28歳の若さで亡くなっているのですが、彼の作品にはなんとなく「死」のイメージが漂っている感じがしました。ゴッホの影響を受けた、縦長のヒマワリの絵があって、それは恐らく自画像なのだろうという解説をテレビで聞いたのですが、本当にそう思いました。

 

 いろいろ否定的な感想も書きましたが、見応えという点では十分過ぎる企画展だと思います。会期も8月5日までですので、チャンスのある方は是非。「新美術館」は、地下一階のショップの品揃えも面白いですよ。

 

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 ということで、昨日は「新美術館」についての文章の、「起・承・転・結」の「紀・章」でしたが、今日は「展・結」となりました。

 

 以上。3泊4日の私の「大人の休日」旅でした。長~いレポートにお付き合い下さり、ありがとうございました。では。

 

四日目 国立新美術館へ

 旅行最終日。国立新美術館を目指して地下鉄に乗っておりました。初めて乗る路線でしたので、「霞ヶ関」とか「国会議事堂前」とか、通過駅の駅名だけで田舎者はワクワクしきり。と、ある駅で降りたお客さんの中に見たことのある顔が。

 千足伸行先生だ!美術番組でお馴染みの、美術評論家広島県立美術館館長の千足伸行先生に間違いありません。これから「新美術館」に行こうとしているときに、なんという験の良さ。例えるなら、大相撲観戦に向かう途上でデーモン閣下をみかけるような。もう、ワクワクが止まりません。

 そして、「乃木坂駅」に到着。驚いたことに、新美術館の二階入り口は駅直結なんですよ。乃木坂駅からあっという間にチケット売り場。う~ん。二回目以降の訪問なら良かったんだけど、それで。

 でも、持ち前の「へそ曲がり精神」を発揮して言わせて頂くと、最初は道路からだんだん建物が見えてきて、やがて全体が見え、いよいよ建物正面では上を見上げてしばしたたずむ、というのが良かったな~、初めての場所との出会いは。

 ということで、今回の「新美術館」は、最初に「ウィーン・モダン展」を見て、ランチを食べて、最後に美術館の外観を見るという流れだったのですが、写真は逆の流れでご紹介していきたいと思います。

 

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エゴン・シーレも今回の目玉の一つです。

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 新美術館に隣接して「政策研究大学院大学」という国立大学があります。  

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 故・黒川紀章氏の設計による国立新美術館。うねっています。不思議なリズム感があります。正面入り口の前には期間限定の「ガラスの茶室」が展示されていました。

 

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 この眺めはどこだと思います?

 正解は美術館三階のレストランです。窓側を向いて座ると、こういう眺めになっています。窓からは「政策研究大学院大学」のキャンパスらしき深い緑の「森」を見下ろすことが出来ます。一部では「空中庭園のようだ」と好評なようです。でも、私は工事途中の足場のような物体がどうにも気になって、なんだか落ち着かない感じがして、レストランとしては今一つな設計に思えました。黒川紀章氏の狙いはどこにあったのかなあ?気になりました。
 

 この後はいよいよ『ウィーン・モダン展』の感想を述べることになるのですが、思ったより出だしの部分が長くなってしまいましたので、続きは明日にしたいと思います。今日は「起承転結」のキショウの部分ということで。では。

四日目 始まりは巣鴨から

 3泊4日の「大人の休日」旅も最終日となりました。前夜の宿泊地の関係で、朝早く「巣鴨駅」に降り立ったのでした。そう、「お婆さんの原宿」と言われるあの巣鴨です。

 

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 朝早い時間で、頭がボーッとしてたんでしょうか(昼でもボーッとしてますけど)、上の写真にある、フェンスに取り付けられた案内地図を一生懸命に見ていたんです。本当は地図としてそこにあるのではなく、フェンスの穴を塞ぐための「つぎあて」として使われている古~い地図だったのに・・・。結構な時間この地図を眺めていて、現在の地図じゃない!と気づいた時は、驚きと呆れと悲しみと喜びと懐かしさと、あらゆる感情が一度に押し寄せてきましたよ、ホントに。

 ↓ ああ、懐かしの・・・

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 今は存在しない銀行の名前がいくつか見えますが、その中に、北海道拓殖銀行の名前があるじゃないですか。平成9年に破綻した時は驚きましたね~。知人も勤めていたし・・・。あれからもう20年もたったんですね~。しみじみしてしまいました・・・。

 

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 こちらが「お婆さんの原宿」。朝早い時間だったので、地元の通勤通学の人が行き交うだけで、観光客は私一人でした。なので、こちらを独占。↓

 

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 こちらはご本尊の「とげぬき地蔵」よりもひょっとしたら人気があるかも知れない「洗い観音」です。人気の程は、観音様の前に設けられた行列用の仕切りでお分かり頂けるかと思います。

 こちらの観音様に水をかけ、良くなって欲しい箇所をタオルで優しくこすると、御利益があるのだそうです。せっかくの独占状態でしたので、観音様の全身を隈無くこすらさせて頂きました。そろそろ御利益があってもいい頃かな。わくわく。

 

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 巣鴨商店街公式キャラクター「すがもん」。これぞゆるキャラ、という感じのお顔立ち。癒やされますね。心のとげも抜けるかも

 

 早朝の「巣鴨地蔵通商店街」では、賑わいこそ体験できませんでしたが、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。十分英気を養ったところで、国立新美術館を目指すことにしたのでした。では。(続く)

三日目 上野

 6月末、上野の「東京都美術館」では「クリムト展 ウィーンと日本」が、六本木の「国立新美術館」では「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道」と題された展覧会が、それぞれ開催されていました。せっかくの機会なので両方見ることにしました。旅行三日目は上野へ。新美術館へは翌日行くことにしました。

 

 ↓ 過去記事に「上野、大好き」と書きましたが、何回行っても発見があります。

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 

 今回の上野恩賜公園はと言いますと。

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 蓮がやっと、2、3輪咲き始めていました。私の今年の初蓮です。

 

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 五條天神社の茅(ち)の輪。「茅の輪くぐり」という言葉は知っていましたが、本物を目にしたのは初めてです。

 

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 花園稲荷神社の鳥居。稲荷神社の赤い鳥居は、独特の妖しいムードがありますね。

 

 さて、いよいよ旅の大きな目的である「クリムト展」です。

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 クリムトの本物を見るのは初めてです。大好きな画家なのでとても楽しみでした。なぜクリムトに惹かれるのか、分かっています。

↓ こちらにも書きましたが、私はとにかく「金」が大好きなんです。

chokoreitodaisuki.hatenablog.com

 

 クリムトの、金を多用した装飾的な画面、衣装や背景の不思議な、それでいてモダンな模様、艶やかで上品な色遣い。どれも私の好みのドストライクで、若い頃から大好きでした。ただ、最近は「ちょっと飽きたかな」感があって、人の好みも年とともに変わっていくものなんだなと、そんな変化も含めて面白いものだと思っている今日この頃。

 そんな中で見た本物のクリムト

 感想はですね、率直に言って、「画集でいいかな」ってところです。理由はよく分からないんですが、いつも美術館で思う、

 「やっぱり本物は違うな」、「やっぱり本物じゃ無いと分からない部分ってあるんだな」

が、無かったんですよね。

 私の目があまりにも素人だからなんでしょうか、「ポスターみたい」に見えたんですよね。同行した知人は、自分でも絵を描くの人なのですが、「クリムトのデッサンは凄い」と言っていたので、見る人が見れば、見応えのある展示だったのだろうと思います。

 まあでも、私は私に付いているこの二つの目でしかものを見られないのだし、各人各様の感想があるからこうやってブログに書く意味もあるのだろうし。素人は素人なりの、分からなければ分からないなりの「楽しみ方」をしたいと思うのです。さあ、明日も見るよ。初めての「新美術館」。それも楽しみ。なんたって場所は六本木です。では。

 

 ※青森県には「三本木」という地名がありまして、青森県民には、「六本木って、三本木の倍以上、にぎやからしい」という言い伝えがあるのです。 

 

二日目 鋸山周辺の動植物

 私の旅の大きな楽しみに、青森県ではお目にかからない動物や植物に出会うこと、があります。なんと言っても、青森県は本州最北端という特殊な位置にあるので、一般的な日本の生態系とはちょっと違っているんですよね。例えば、私の故郷・下北半島では「ゴキブリ」を見ない、とか。

 ということで、読者の中には「見飽きた」と思われるものもあるかもしれませんが、青森県人、そして私にとっては珍しい、鋸山周辺で出会ったものを紹介したいと思います。「そんなものが珍しいのか」という視点でも、お楽しみ頂けたらと思います。

 

↓ 浜金谷駅ホームからの眺めです。椰子の木が、めっちゃ南国!いや~、日本、広いわ~。

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 私の故郷は港町だったので、魚を狙う鳥と言えば「ウミネコ」でした。下の写真は金谷漁港にあがる魚を狙っていると思われる「トンビ」です。青森県のトンビは1、2羽で空に弧を描きながら「ピーヨロー」と鳴く、のんびりとしたイメージの鳥です。

  こちらのトンビは「猛禽」感あります。トンビの「群れ」は初めて見ました。

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 アオスジアゲハですかね?青森県では見たことが無い気がします。

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↓ 「百尺観音」の周辺の、切り立った岩の壁に生えていた可憐な紫の花。人が植えたものでしょうか?

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↓ トカゲも初めて見ました。メタリックな美しさに見とれました。

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↓ カナヘビだと思います。青森県でも見ます。でも久々に見ました。

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最後の一枚がこちらです。

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 ロープウェーから山を眺めた時、「違う。青森の山とは何か違ってる」と感じました。多分「木」の種類が違うから、そう感じたのだろうと思います。

 小学校で「針葉樹」「広葉樹」って習いましたよね。この二つの他に「照葉樹」というくくりがあることを知ったのは、私は大人になってからだったと思います。学校で習った記憶が無いのに加えて、青森県には「照葉樹」は少ないからだと思います。ちなみに、照葉樹とは常緑の広葉樹のうち、葉が厚くツヤツヤした樹木のことです。椿の葉を思い浮かべて頂ければと思います。

 ロープウェーの窓から下を眺めているうちに「葉っぱが光っている木が多いな。ツヤツヤだなあ」と思い、「ああ、照葉樹なんだ。照葉樹も、あんなに大木になるんだ」と気づいたのでした。青森県で見るツヤツヤした葉っぱの木は、丈が低いんですよ。

 照葉樹の葉が厚い(クチクラ層が厚い)のは、落葉せずに冬を越すため、丈夫にする必要からそうなっているのだそうです。青森県では、広葉樹が葉を付けたまま冬を越すのは無理があるのです。雪は大量に積もるし、寒いし・・・。

 写真では、照葉樹の葉が太陽を照り返す様がお伝えできず、残念です。もし、このような森を目にする機会がありましたら、北国の方は「あれが照葉樹か」と、そのツヤツヤとした姿を楽しんで頂きたいと思います。

 以上、ちゃんと調べて書いてるんですよ。クチクラでまかせを言っているのではありませんよ。では。(続く)