一ヶ月ほど前になりますが、握力を計る機会がありました。
握力測定なんて、高校卒業以来かな。
私って、小学生の頃から高校まで、メチャクチャ握力弱かったなー、今のほうが若い頃より逆に強くなってるかも。密かにそんな期待を持つ私。根拠は、働いていた頃はデスクワークばかりで、退職した現在の方が家事やウォーキングやリンゴの手伝いや、何かと体を動かすことが増えている気がするからです。
えっ?何か変ですか?そんなことで手の力がそんなに強くなるものかと思われました?
実はですね、握力って手や腕の力だけを計っているんじゃないんですよ。
握力は腕力だけではなく下肢や様々な部位の筋肉と相関があり、全身の筋肉量を示すバロメーターとなるのだそうです。つまり、握力が弱いってことは、筋肉が無いってことなんです。
こういうことって、学校でちゃんと説明して欲しかったな。全身の筋肉量を表すって分かってたら、握力の弱い私はもう少し「運動頑張ろう!」って気持ちになったかも知れないし(ならないか笑)。
と書いていて思い出したのですが、座高測定って、今はやられていないって知ってました?
あれも何のために測るのか、よく分からないままやってましたよね。とりあえず、脚が少しでも長くなるよう、低く低くと願いながら座っていましたよね。
座高測定が始まったのは明治時代で、その頃は座高は高いほうがいいとされていたのだそうです。理由はいくつかあるようですが、私の調べでは次の二つがありました。
一つは、座高が高いと重心が低くて安定するので、良い兵士になるというもの。
もう一つは、頭・胴には重要な臓器が詰まっているため、胴長は健康であるというものでした。
が、2014年、座高は健康管理とは関係ないということから、測定されなくなったそうです。時の流れで、いろんな事が変化していくものですね。
そもそも、「脚は長い方がカッコいい」というのも、少なくとも日本では昭和以降の価値観でしょう?着物で暮らしていた頃は、脚の長さを気にする必要なんてなかったでしょうから。
さて、話を最初の握力の件に戻します。
「少しは筋肉がついたのでは」との期待も虚しく、私の数値は60代平均に遠く及ばずでした。筋肉が全然無いってことは、私の身体の『肉』は、ほとんどが贅肉ってことですよね。どうしよう、この事実。
出来ることなら、ギュッと握り潰したいのですが、肝心なその握力が無いのですよ、残念!では。