南津軽郡田舎館村の有名な『田んぼアート』が見頃を迎えたので、友人と行ってきました。
ちなみに『田んぼアート』とは、田んぼをキャンバスに見立て、種類の異なる(色の異なる)稲を植えて絵を描いたものです。
今年が30回目という田舎館村の田んぼアート、素晴らしい出来栄えでした。
展望台に出た瞬間、多くの人が「わ〜」とか「お〜」とか歓声を上げていました。勿論、わたし達も。二人で交代で写真を撮り合ったのですが、背景に選んだのは、右のフェルメール『真珠の耳飾りの少女』の方。左は青森県が生んだ「世界の棟方」こと、棟方志功の『門世の柵』です。志功の描く女性像は豊満で魅力的だとは思うのですが、なぜか一緒に写真に写りたいとは思わないんですよね(笑)。
展望台の内部には、30年前、田んぼアートを始めた頃からの写真が年代順に飾られていたのですが、技術の進歩は眼を見張るものがあります。
こちらは昨年のアートをポスターにデザインしたものです。左のモナリザにご注目。凄い再現度です。
そして、同じモナリザの20年前がこちらです。 ↓
20年と言えば、赤ちゃんがすっかり大人になる年月ですが、モナリザの成長も著しいものがあります。
なぜか、スペインのキリストの壁画が猿のように修復されたという事件を思い出していました。あのお婆さんにモナリザを修復させたら、上のようになるんじゃないかな、そんな想像が浮かんだのでした。
さて、こちらの展望台は第一会場となっており、少し離れたところに第二会場があるのです。せっかくなので、そちらにも行って見ることにしました。
エレベーター前の、足踏式の消毒器なのですが、「トヨタ足踏み式消毒スタンド しょうどく大使」でした。初めてみました。ダジャレ好き心に、どストライク。
友人からは「良く見つけたね」と褒められました。嬉しくてステップを踏みたくなりました(笑)。
第二会場です。
田んぼアートは『ワンピース』です。そして、第二会場には小石を敷き詰めて有名人の肖像画を描いた「石のアート」も展示されているのですが、今年の肖像画は棟方志功でした。
ご覧下さい。
ルフィと棟方志功。この組み合わせは、
「海賊王に、俺はなる!」と、
「わだば、ゴッホになる!」ですね。上手い組み合わせだと感心しました。
それにしても、小石で作った志功の肖像画の完成度の高さ!これも経験の賜物なのでしょうか。きっと、作業は順調にスムーズに進んだことでしょうね。試行錯誤することなく。
第一会場、第二会場それぞれに素晴らしく、30年という年月をかけて、大人気の有名な観光スポットを作りあげた田舎館村、本当に素晴らしいことだと思いました。
頭が下がります、稲だけに。では。