前回の記事に書いた、なんとも印象に残る絵、
↓ これです
ピエロ・デラ・フランチェスカ『ウルビーノ公夫妻の肖像』ウフィッツィ美術館蔵
「夫のウルビーノ公は槍試合で右目と鼻を失い、よって、肖像画はすべて左半身」
という説明が多いのですが、一説には
「残った左目で反対側も見やすいよう、鼻の付け根を自ら削った」というものも。
何も知らずウフィッツィ美術館で見たときもインパクトのある絵だなあと思ったのですが、来歴を知ると更なるインパクト。
さらに二人の肖像を良く見ると、奥さんのインパクトたるや。
この奥さんの表情は何なんでしょう?何か訴えかけてくるものはあるんです。でも、捉えきれない。なんとか捕まえたい、そんな私の思いを台無しにするのが、頭のてっぺんの飾り。
「ふざけてんの?」もちろん、その時代のファッション(勿論、洗練された)なのは、分かります。
でも、ひとたびそのてっぺんの飾りが気になったらもうダメ。
あなた、見る者を笑かそうとしてない?
なんでそんなふざけたマネを。ああ、そうか、画家がピエロ・・・。