おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

大人だから、話しかける

今週のお題「大人だから」

 今週のお題が「大人だから」なので、タイトルに「大人だから」と書きましたが、正しくは「おばさんだから」でしょうね、誰にでも平気で話しかけるのは。

 私はもともと人見知りしない質で、誰にでも普通に話しかけることが出来る人でした。そこに、加齢による見た目の「おばさん化」という武器が手に入り、ますます人に話しかけやすくなったのです。

 少し説明しますね。

 いくら私が平気で他人に話しかけることが出来る人間であっても、そう言う人間は、現代においては他人から警戒されるという事は分かっています。

 ところがですね、いわゆる「おばちゃん」になりますと、相手の警戒心は緩みがち。特に、おばちゃん同士となりますと、そこはもう魚心あれば水心。「ただ話したいだけなのよ」と、瞬時に分かり合えるのです。結構な確率で。(たま〜に、怪訝な顔をされることもあり、てへ)

 

 一昨日、ドラッグストアの野菜コーナーでのことです。並ぶ野菜がどれもあまりにも高くて、ちょっと手を出しかねていました。同じようにキャベツの前で迷っている風情のご婦人発見。私より年上とお見受けしました。すかさず、一声。

 「キャベツが500円って、恐ろしいですね」

 「ええ、何もかも高くて」

 旧知の仲のように自然に言葉を交わし去っていく見ず知らずのご婦人。

 私はなおも野菜の棚を前に迷っていたのですが、すぐ後ろから話し声がしました。反射的に振り向きますと、やはりご高齢のご婦人が一人、白菜のコンテナを見ながら話していたのです。

 「すごいの。恐ろしいの。ほら、白菜の外葉、いつもなら捨てるところ。あれがね、4枚ぐらい袋に入って、100円なのよ!」

 その方は私に話しかけたのではなく、スマホで誰かと話していたのでした。いつでもどこでも、目から入った情報は口から出したい、それがおばちゃん。

 『物言わざるは腹ふくるるわざ』とは兼好法師ですが、『物言うのに腹ふくるる』のがおばちゃん。でも『物言う』方が健康的よね。大きな声で耳障りなおしゃべりをするのは慎みたいですが、気さくにユーモラスに人に話しかける、私の健康法の一つとしたいです。何気ない会話もストレスの発散になりますからね。

 そう言う意味では、挨拶も会話の一つですね。心がけたいです。そして、夜の挨拶は勿論、

 「オバンでございます」ですね。では。