おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

変わった、桜から梅へ

今週のお題「変わった」

 

 タイトルの「桜から梅へ」をお読みになって「え?梅から桜へでしょ」と思われた方は注意力がありますね。でも、間違いでは無いのです。

 

 青森県という本州最北の地に生まれ育った私は、この年になるまで「梅の花見」をするという経験がありませんでした。いつかは満開の梅林というものを見て、私もバイリンガルの仲間入りをしたいものだと思ってはいましたが・・・。

 津軽にも全く梅の木が無いわけではないのです。よそのお庭に咲いている薄桃色の花を、「まだ桜には早いから、あれはきっと梅だろう」なんて思いながら車で通り過ぎた経験はあるのです。でも、心にも時間にも余裕の無い生活を送っていたし、それに何よりも、その時分には、思いは桜のことで一杯になっていて。

 そうなんですよ、北国では、梅も桜もほとんど同時、弘前市民の心は梅に少し遅れて咲く桜に全集中って感じなんですね。

 ところが、今年、私は変わったんです。

 3月に湯島天神や熱海で終わりかけの梅を見て、その後、今月2日には弘前天満宮の梅、そして、8日、10日、14日には五所川原市津軽フラワーセンターに三回と、取り憑かれたように梅見をしたのです。

 津軽フラワーセンターからの岩木山

 

 梅、いいわ~。

 何だろう、桜(ソメイヨシノ)と違って、木の一本一本に表情があるというか、紅梅のハデな色味もいいし、その中に混じって清潔感あふれる白梅もいいし。今年の春の、ソワソワと花を待つ心持ちは、すっかり梅に持って行かれた感があるのです。

 今春の私は桜派から梅派へ。

 変わりましたとも。

 14日の賞梅は友人と二人でウオーキングを兼ねて行きました。アップダウンのある道を40分ほど歩きながら、

 「来年も来ようね」

 「10年後はどうかな?まだ歩けるかな?」

なんて会話を交わしつつ、梅に見惚れて。

 

 10年後は71歳か。「見習い」ではなく立派な「おばあさん」だよね。昭和の頃なら「梅干しババア」なんて呼ばれてたかも。

 時の流れは速く、老化という変化が否応なく訪れますが、その分、酸いも甘いもかみ分けた「梅干しおばあさん」を目指したいものですね。では。