3週間ほど前になりますが、ウォーキングの途中に気になるカフェを発見し、休憩がてら入ってみることにしました。
私の他にお客さんはいなくて、かなりの長居をしたのでしたが、後にも先にも結局お客は私一人でした。
お店は70代のママさんがお一人でやってらして、お話好きらしく(勿論私も話好きなので)話はあれこれとはずみました。
色々な楽しいお話が聞けたのですが、一番印象に残ったお話を紹介します。
その方は関東以南から津軽に嫁いでいらしたそうで、
「私の故郷とこちらでは花の咲き方が違うのね。椿は冬に咲くもので、お正月には庭の椿を切って生けて。津軽では椿は春に咲きますでしょ。それが嫌で嫌で。椿は冬の花でしょって、ねぇ。でも、慣れるものよね、それもいいかなって」
そうおっしゃって、優雅に笑っておられました。
それから一週間ほど過ぎて、友人とお茶をしていました。その友人は津軽生まれ、津軽在住。話題は梅や桜についてだったのですが、友人が次のように話しました。
「この辺では、春の花が一度に咲くよね。梅と同時に椿が咲いて、そしたらすぐに桜も咲くようになって。この、春が一度にやってくる感じ、いいよね」
わー、面白いなぁ。一週間ばかりの間に椿の話題に2回も出会って、しかも、それぞれに感じ方が真逆で。
花も人間も、生まれ育つ場所に影響を受けて、それに応じた性質になるものだと、改めて思いました。そして、もう一つ思ったこと、「これはブログネタになる」。思わずツバキを読み込むような瞬間でした。では。
↓ 梅と同時に咲いたカタクリの花