おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

「探梅」とか「賞梅」とか「送梅」とか

 昨日の新聞記事に、津軽フラワーセンター(五所川原市)の北限の梅林が見頃という記事がありました。

 へー、青森県にも梅林があったんだ、知らなかったー。見たいなあ。今年は梅に縁のある年なのかも。そう言えば、弘前市にも天満宮があるし、天満宮だもの、梅はきっとあるはず。よし、初めての天満宮、行ってみましょう。新聞をしまいながら、珍しく、さっと腰をあげたのでした。

 「梅を探しに行く」、我ながら風流じゃない?そう言えば「探梅」って言葉があったはず、そう思ってググったところ、面白い発見がありました。

 「探梅」とは、まだ咲き始めたばかりの梅を、一輪二輪と探すようにして山野を歩くことであり、咲き誇る梅を眺めることは「賞梅」、そして、散り行く梅を惜しむことは「送梅」と言うのだそうです。

 昨日の私の散歩は「賞梅」でした。

 天満宮は行ったことはないけれど、だいたいの見当はつくので、いきあたりばったり、スマホには頼らずに歩いてみることにしました。結果は、すんなりと辿り着けたのですが、正面から鳥居を潜ってのお参りではなく、横から潜り込むようなかっこうになりました。

 

 藩政時代の「長勝寺構(かまえ)」という、お城を防衛するための土塁が残っているのですが、それにトンネルを作って、天満宮へ通ずるようになっていたのです。

 トンネルの向こうに小さい鳥居と梅の花が見えていて、異世界への入口のようでした。

 境内には、白、ピンク、紅色と、色々な種類の梅の木が植えられており、見頃のもの、五分咲きのもの、まだまだ蕾のままのもの、様々な表情を見せていました。

 「梅と桜の違いはこんなところにもあるんだな。ソメイヨシノはクローンだから、同じ場所の木は皆仲良く、一斉に咲いて一斉に散る。全てが満開、それが桜(ソメイヨシノ)の見事さなのだなあ」

 そんな事を思いましたが、梅と桜、それぞれの魅力があり、好みもまた分かれるかと思います。

 でも、「絶対に梅!ワタシは梅派」、そう言うだろう生き物に出会いましたよ。

 

 花粉団子を両足につけて、重そうに飛んでいたミツバチです。早春の弘前でこんなにたっぷり花粉を貰って「ウメエ」思いをしたら、そりゃあ梅派になろうってもんです。私も賞梅でしたが、このミツバチもいいショウバイ(?)になったなと思いましたよ。

 最後にもう一枚、写真をみて下さい。岩木山と梅という、ちょっと珍しい一枚かと思います。では。