おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

熱海「来宮神社」

 一昨日ご紹介した谷崎潤一郎の歌を再掲します。

 

 

 

 起雲閣を見学後、ホテルへ。お風呂に入ったり、夕食を頂いたり。ごろごろしながら、スマホで周辺の観光情報を漁っていますと、日本で三番目の巨樹があるという『来宮神社』がすぐ近くにあると分かりました。

 そうです、谷崎潤一郎の歌にある「来宮の大樟(おおくすのき、大楠)」がその巨樹なのです。これは行かねば!明日の朝は早起きして、朝食前に行ってこよう、頑張るぞ!

 

 話が少し横道にそれます。

 年をとることはマイナス面ばかりが強調されがちだと思うのですが、いいこともあると思うんですよ。例えば、朝早く目が覚めるようになるということ。若い頃の私は本当に朝寝坊で、旅先で「早く起きてゆっくり朝風呂に入ろう」と思っても睡魔に負けて断念したり。でも今は大丈夫、ちゃんと起きて、お風呂に入って、朝の散歩に出られるのです。

 また、熱いお風呂にも入れるようになりました。ホテルの大浴場にはたいがい、熱湯(あつゆ)と温湯(ぬるゆ)、二つの浴槽がありますが、若い頃は熱い方には入れなかったんです。ところが、最近は「熱くないと物足りない」とまで思うようになりました。この変化は諸先輩方に言わせると、「年のせいで感覚が鈍くなったから」なのだとか。本当?まあ、両方を楽しめるのはお得ですから、いい変化だと思うことにします。

 

 さて、話を元に戻して、「来宮神社」と「大楠」の紹介をしたいと思います。

 

 

 箱根に行ったときも「なんて坂の町だ!」と驚かされましたが、熱海も坂の町でした。ホテルの裏から来宮神社まで細い抜け道があるのですが、途中で、ダラダラ坂を延々登るか、写真の階段をグイグイ登るかの選択を迫られます。私は階段を選びました。カイダンはコワイけれど、早いからね。

 注 ここ、ダジャレです。北海道・東北地方では、疲れることをコワイと言います。

 

 

 この4階建てのお家、凄くないですか。お家の横の坂も凄いし。

 

 到着。朝のすがすがしい空気の中に赤い鳥居。ありがた~い感じがしますね。

 

 

 ブロワーで落ち葉のお掃除。なるほどね。(音がちょっと残念でした)

 

 

 国の天然記念物に指定されている『大楠』は社殿の裏にあるのですが、そこに至る道はこんな風に整備されていて、風情あるんですよ。前日が雨だったので、全体にしっとりと水分が行き渡って、この日の朝は格別のしっとり風情と思いました。

 

 

 樹齢二千百年。幹周りは日本の巨樹第三位(2001年調査)。日本三大楠の一つ。

 このブログを書いていて知ったのですが、大楠の周りを一周すると寿命が一年延びるそう。私、一周したんですよ、フフ。

 さあ、そろそろ朝食の時間が迫って来ました。ホテルに戻ることにします。帰りは下り坂ですから、楽ちん。帰ったら、夫に「素晴らしかった。写真映えスポットがいっぱい。来れば良かったのに」と自慢しようっと。夫は「ゆっくりお風呂に入る」ということで、来宮神社には参拝しなかったんですよ。

 来宮神社を見逃して残念がる夫の顔を想像し、私はくすっとしたのでした。では。