おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

アームカバーを縫った

 アームカバーを縫いました。昔は「腕抜き」って呼んでたと思うのですが、勿論、今でもそう呼ぶのでしょうが、若い人にとっては「腕抜き」は「チョッキ」と同じぐらい死語かもしれない、そう思いました。なので、ちょっと若いぶって「アームカバー」と書いてみました。

 

 

 左の黒い片方だけのは一年ぐらい前に縫ったもので、昔からあるタイプですね。ちょっとくたびれてますね(笑)。こちらを縫う際、いつも通りにYou tubeを参考にしたのですが、その時、今までみたこともないようなミニサイズのアームカバーが、お薦め動画で出てきたのです。

 「へえ、面白い。そうよね、ニットの袖口が落ちてこなければそれで充分よね」

納得しました。そして、いつか余り布で作ってみよう、そう思いました。

 右側がそれです。

 びっくりのサイズ感でしょう。使い心地は果たしてどうか。

 私にとってアームカバーの出番はニットや長袖のカットソーを着る季節なので、使用するのはまだまだ先になります。実際の使用感によっては、付け外しの簡便さでこちらが一軍になるでしょう。イマイチの時は二軍として、黒い方が洗濯中の時のピンチヒッターかな。いずれにしろ、中途半端な布が形を成したので、まあ良しとしたいと思います。

 

 実はこの布には、息子その2との忘れられない思い出があるのです。

 20年も前になりますが、この布はかなりの分量なのに安い値がついていました。何に使うという当てもなかったのですが、安さに釣られて買ってしまいました。しばらくして、息子その2が保育園で使うお昼寝布団のカバーが必要になりました。出番が来ました。布は布団カバーとなり、それでもまだまだ余っています。たまたま買った雑誌に作り方が載っていたのだと思います。私は自分用の、かぶり式のフレンチスリーブのシャツを縫いました。その日、完成したそれを着て、息子その2のお迎えに行きました。

 保育士さんに連れられて玄関に来た息子その2は言いました。

 「お母さん、なんで僕のお布団着てるの?」

 

 せっかく縫ったシャツですが、その日以来、タンスの肥やしとなったのでした。

 そして月日は流れ、何かに生まれ変わる日を待っていたそのシャツは、とうとう日の目を見ることになったのでした。そう、アームカバーとして。

 ところで、布には縦と横がありまして、本当はこのアームカバーの場合、縦のストライプ柄になるよう裁断するのが正しいやり方なのです。ところが、何せリフォームです。それでは寸法に不足が出てしまうのです。仕方ない、横地で裁断しました。

 その結果、けがの功名とはこの事。何本もかけるミシンステッチを、柄の線に沿ってかければいいという簡単さ、便利さとなったのです。「腕抜き」はあっという間に完成したのでした。頭いいでしょ?決して、「手抜き」なんかじゃないんですよ。では。