おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

物欲の高まりが凄い④

 物欲の高まりと戦う日々が続いている。今のところ、銅の卵焼き器と白いフライパンについては、「本当に必要なのか?買ったらちゃんと使うのか?」と自問自答する日が続いている。ところが、その間隙を縫って、またもテレビで紹介された商品を注文してしまった。

 

 薬味おろしである。値段はかなりだが、その分、切れ味が素晴らしいとのこと。生姜・ニンニクは勿論、チーズもおろせるとか。「今お使いの薬味おろし」は、どうも使い心地が良くない。それに、着色汚れも取れないし・・・。新しい薬味おろしは、買ったら使うことは確実だ。どうしよう。

 そして、ここで私は又新たに、「物を買う際の掟」を自分に課すことにした。既に持っている物とかぶる物を買う場合は、古い方を捨てること。それが出来るなら買ってもよろしいというルールを設けることにしたのだ。

 その結果、薬味おろしは、「絶対に使う」「古い方は処分する」という(私の心の中の)二つのルールに合格し、我が家に迎え入れられる運びとなったのである。

 

 ここで誤解を避けるため、一応お断りしておきたいことがある。それは、私は料理好きでも無ければ、ましてや料理上手でもないということだ。ここ最近の拙ブログを読まれた方は誤解されたかもしれないが、私が「道具」を欲しがるのは、無い腕を道具でカバーするためだ。あるいは、少しでも台所に立つモチベーションをあげたい、楽をしたい、そんな思いが私の「道具欲しい」欲求を燃え立たせるのである。

 ちなみに、「ちょっとお高い薬味おろし」は何のために必要かと言えば、生姜をおろすためだ。生姜は、究極の手抜き献立「冷や奴」に必要なのは勿論だが、一度にたくさんおろして冷凍しておくのだ。そうしないと、私のようなズボラ主婦は、生姜を塊のまま駄目にしてしまいがちだから。

 さあいらっしゃい、新しい薬味おろしよ、買ってから随分日が経った生姜があなたを待っているわよ。

 

 ということで、四回にわたって書いてきた「物欲」についてだが、結局のところ、全ては「もったいない」の一語に集約されるように思われる。

 一番もったいないのは、買ったのに使わないこと。そして、(生姜のように)使わずにゴミにしてしまうこと。そのためには、必要かどうか考えることが重要だ。目に負けてしまって、「その時は使うと思ったのよ~」なんて、大量に生姜を買ったときのようなしょうが無い言い訳をしないよう、最低次の二つは自問しようと思う。

 一、今まで持っていない物を買う場合、置き場所はあるか。

 一、同じような物を買うのなら、古い方は処分するのか。

 そして、自問の後の自答は慎重に、慎重に。甘い決断にならないよう、薬味をピリッときかせるように、厳しく自分に問いたいものだ。

 

 新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったが、「ステイホーム」はまだまだ続きそうだ。なるべく快適に家で過ごせるよう、便利な道具は購入しつつ、不要品は整理したいと思っている。そのためには、「目に負けないぞ」という強い意志を持ちたい。

 昔、「男は一歩外に出れば七人の敵が居る」という言葉があったが、女には(男も?)家の中にも七人の敵がいるのだ。テレビ、ラジオ、折り込みチラシ、スマホ、パソコン、こたつ、そしてお菓子・・・。おのおの方、ご油断めさるな!なのである。では。