おばあさん見習いの日々(ダジャレ付き)

1961年生まれ。丑年。口癖は「もう!」

物欲の高まりが凄い③

 そもそも、ネットで「電気圧力鍋」を検索してしまったのがまずかった。打ち寄せていた物欲の波を、頭からまともに被ることになってしまった。

 ネット通販やメルカリやヤフオクを漁っているうちに、「そう言えば、銅の卵焼き器がずっと欲しかったんだ」と思い出した。「ウソをつくな。ずっと欲しかったのなら思い出す、ではないだろう。何となくが、今、急速に欲しいという思いになったのだろう」という心の声が聞こえたが、無視した。ところが、銅の卵焼き器は予想以上に高かった。ひゃー、これは無理、まだ理性が残っていた。が、その理性の隙間をついて、また「そう言えば」が顔を出した。「内側が白いフライパンが欲しかったんだよね~。五千円か~どうしようかな~、卵焼き器の半分の値段だし~」気持ちは「買う」の方に大分傾いている。

 そして、またも「そう言えば」登場。

 

 大昔(40年も前)母親が使っていた、カセの毛糸や玉にした古い毛糸を綺麗に巻き取る道具、あれあったら便利だよね。欲しかったんだよね。高いのかな?出来ればカセの毛糸を引っ掛ける、傘みたいな形の専用の道具(かせくり器)とセットで欲しい。

 

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 そうそうこれこれ、懐かしい、ほとんど形は変わっていないのね。どれどれ、価格は?えっ、二つセットで五千円ちょっと!いいじゃない、フライパンをやめれば買えるじゃ無い!と、「いつの間にか買うことに決まっていたフライパン」を諦めてこちらを購入決定。注文してから届くまで三日。もう、楽しみで楽しみで。届くなり早速巻き巻き。楽しい、速い、手で巻くより綺麗。

 

 そして、自分に言い聞かせるかのように、次のような言葉が浮かんだ。

 物を買うのは悪いことでは無い。悪いのは買ったのに使いもせず死蔵してしまうことだ。欲しいものがあればお財布が許す範囲で買い、大いに使うが良い。私は玉巻き器を回しながら、そして、それはこの国の経済を回すことでもあるのだ!そう考えた。玉巻き器の上の糸玉がドンドン大きくなっていくように、思考もどんどん膨らんだ。このままでは、銅の卵焼き器まで、買ってしまうかもしれない。使えばいいのだもの。毛糸の次は卵を巻けばいいじゃない!ああ、自分で自分の理屈に舌を巻く。

 落ち着け!「かせくり」の後は家計の「やりくり」も考えろ!今、私は必死に自分と戦っている。続く。