今週のお題「秋の歌」
日本列島は南北に長い。
本州最北の県に住んでいますと、実感しますね。北海道の方は更に、でしょうね。
日本の標準は東京なので、東京同様冬でも氷点下にならず、あまり雪も降らない地方の方は「東京基準」にも違和感は無いかも知れません。でも、北国暮らしはちょっと違うんだなあ。
例えば、はてなブログ今週のお題は「秋の歌」。えー、11月の半ばに秋の歌?こちらでは初雪の便りも届きそう、つまり「冬の足音」も聞こえ始めたというのに・・・。つくづく日本列島は南北に長く、地方によって季節の歩みが異なるんですね。
さて。
次の様なお遊びはご存じでしょうか?
試す方 「童謡の『ちいさい秋』、知ってる?」
試される方「知ってる」
試す方 「出だしをちょっと歌ってみて」
試される方「小さい秋、小さい秋、小さい秋、み~つけた~、小さい秋、あれ?」
二人、爆笑
ご存じなかった方は是非試してみて下さい。かなりの確率で笑えると思います。
正しくは上にあるとおり、「誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが」です。
この歌はどこか物悲しいメロディーと詩情溢れる歌詞が絶妙にマッチしていて、大好きという方が多いかと思います。かく言う私も昔から好きな歌の一つでして、秋になるとふと口ずさんだりしています。
この歌の言う「ちいさい秋」とは、つまりは「秋の訪れ」を意味していると思うのですが、秋の訪れを敏感に捉えると言うこと、そこにもやはり南北の違いがあるように思います。
北国では秋がやってくるのはあっという間で、暑い夏が終わってホッとしていたら、いつの間にかすっかり秋、そんな気がします。「もう秋だね」ではなく、「すっかり秋だね」、そんな言葉を交わすことが多いように思います。
でも、時間的ズレはあっても、秋という季節に感じる寂寥感といったものは、日本全国どこでも同じだろうと思うのです。それだからこそ俳句という文芸が成立したり、『ちいさい秋みつけた』を口ずさんでしみじみとしたり、感情の共有といったことが出来るわけです。
『ちいさい秋みつけた』の作詞はサトウハチロー。
明日はこの歌詞の素晴らしさについて書きたいと思うのですが、皆さんにも是非Youtubeをみて頂いて、歌詞の素晴らしさを味わって頂きたいと思います。何回聞いてもあきる事の無い、秋の歌なのです。続く。