観た人が口をそろえて「面白い。でも分からない」という映画、『TENET テネット』。どのぐらい分からないんだろ?という興味にひかれ、観てきました。
うん。分からない。
タイムワープものでスパイものなので、時系列を理解しようとすればするほどこんがらがる。ストーリーにこだわると、せっかくの「映像」を楽しむ事への注力がそがれてしまう。でも、「映像」を「理解」しようとするとますますワケ分からん。まあ、とりあえず面白かったので良しとします。
2,3日前のブログ記事で『どうでもいいような、身長の話』というのを書きました。三人の著名人が超高身長であることを偶然知ったという書き出しでした。
そして、昨日観た『TENET』で、またまた超高身長の女性発見。ヒロインを演じたエリザベス=デビッキというオーストラリア出身の方。190㎝。デカッ!
映画の中で、彼女が屈強の男達に囲まれるシーンが結構あるのですが、ハイヒールのせいもあって頭一つ大きいの。でもとても細身なので、圧迫感とか貫禄とかは無くて、どちらかと言えば「儚げな」雰囲気のヒロインでした。
スパイ映画には主人公と恋に落ちるヒロインがつきもので、「ボンド・ガール」はその代表例でしょうね。魅力的な容姿とキャラクターで、いとも簡単に主人公とくっつきます。ボンド、だけに。
えーっと、この『TENET』のヒロインですが、ま、美人は美人です。でも、絶世の、と言うほどではないでしょう。細身なので、ゴージャス又はセクシーと言うのでもない。
キャラクターはどうかというと、特に魅力的とも思われないのです。
※ちょっとネタバレ(彼女って無自覚の、つまり罪悪感のない詐欺師で、そして夫に対して不誠実ですよね)
また、映画などで主人公が入れ込むヒロインの属性の一つに「可哀想」というのがありますが、このヒロインの「可哀想」切り札に、
「夫に、自由になりたければ息子を諦めろと言われたわ・・・」
というのがあるのですが、えっ、それって「親権争い」という、離婚にはつきもののやつでしょ?
私が女でしかもおばさんだからでしょうかね。どうもこのヒロインには肩入れ出来ないんですよね。
映画『TENET』を観た後には、たくさんの「?」マークが頭の中を駆け巡り、その謎を解明すべくネット情報をあさるというのが定番行動のようです。テネットでネットです。そして、鑑賞後の「情報あさり」、それも含めて『TENET』の面白さのように思います。
でも、私がヒロインに感じた違和感、「主人公は何でこの女にそれ程までに入れ込む?」
※ちょっとネタバレ(ヒロインを守るために殺される人、可哀想じゃない?)
この違和感は、男性それぞれの女性の好みによって、受け止め方が違うでしょうから、「謎」というほどのもではないでしょう。私も、
「主人公は、とにかく背の高い女性が好みなんだろう」
ぐらいに受け止めておきたいと思います。
『TENET』は二回目が面白い、という声も聞きます。私も、もう一度みたいと思っていますが、次は「家」でじっくりと。一時停止したり戻したりしながら、出来れば家族と一緒にああだこうだ言いながら観たいと思っています。
その時、「この背の高いヒロイン、どこがいいの」という謎は、口に出さないようにするつもりです。そんな所(私にとっては大事なポイントなのですが)にしつこくこだわると、息子達にウザがられるのは目に見えていますから。
「そこ、別によくない?」と。
前回のダジャレと同じシメで恐縮ですが、息子達の前では発言はシンチョウに、なのです。では。