先週一週間、新しく始まったNHKの朝の連続テレビ小説『なつぞら』を見ましたよ。終戦直後のお話で、私たちの親世代の昭和感が満載ですね。
母親役の松嶋菜々子さんが、子どもをおんぶしているシーンが度々あるのですが、私のやり方とは違っていて、気になってしょうが無いんです。
私は子どもの頃、親戚の家で「子守」として重宝され、それは私にとってもとても楽しい時間でした。赤ちゃんが喜ぶよう、バッテンオンブで通りを歩くのですが、私の髪の毛が赤ちゃんの顔にかからないよう、必ず祖母が手ぬぐいで頭を覆ってくれたものです。その正統派子守スタイル(おしんスタイル)は、その当時でも既に珍しくなっていて、
「あれ~、子守っこだ。なつかしいの~」と声を掛けられたことを覚えています。
これがバッテンオンブだ!
このイラストと異なり、松嶋菜々子さんはバッテンではなく、紐をねじっていました。しかもそのねじりの位置は首のすぐ下で、ねじって左右に分けられた紐はバストの上部を通って後ろへと持って行く形でした。
実は、この方法は以前にも実際に見たことがあって、姑が孫(つまり私の息子)をおんぶする際、同じようにしていたのです。その時も気になったのですが、理由は聞けませんでした。「この方が痛くない」というようなことを言っていたような気もします。姑と松嶋菜々子さんの共通点は「痩せている」というところです。何か関係があるのでしょうか。
現代の女性であれば、「バストを目立たせたくない」という理由は説得力がありますが、終戦直後のドラマやうちの姑には当てはまらないと思うんです。ネジネジおんぶについて、何かご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントなどお寄せ頂ければ嬉しいです。
ドラマの中に「疎開」という言葉が出て来て。思い出した話があります。母から聞いた話です。
村に、東京の親戚から預けられていた女の子がいたそうです。東京の親からは食費として毎月十分なお金も送られてきていたとか。ある日、東京の親が娘に会いに来ました。娘は、親にこう言ったそうです。
「アサリのお味噌汁って、よそい方にあるんだね。〇〇ちゃんには身がはいっているけど、私のは空っぽの貝ばっかりなの」
それを聞いた親は娘を一緒に連れて帰ったそうです。
「死ぬときは親子一緒に」という言葉を残して。
「平成」は戦争の無かった時代として特筆されますが、「令和」もそうであってほしいと強く思います。では。(今日の最後はアッサリまとめました)